「新日本」(4日、東京ドーム)
中邑真輔が潮崎豪(ノア)との三番勝負にケリをつけた。G1で30分ドロー。ノアの8・22有明コロシアム大会では黒星を喫していたが、ドームの再決着戦ではボマイェを決め、1勝1敗1分けとして年を越しての抗争ドラマに終止符を打った。
潮崎は中邑を抱え込む鉄柱攻撃などで右足にダメージを与え“ボマイェ封じ”に工夫の跡を見せた。ラリアート、チョップに月面水爆、ゴーフラッシャーも繰り出した。中邑もすべてを受け止めたうえで、最後はボマイェで別れを告げた。
3度目にして気持ちも通じ合った。中邑は「あいつの本気度が少しでもかいま見えたと思いたい。新しい価値観を植え付けてくれた。何かを持ち合わせている」と、ようやく後輩を認知。そして「刺激が欲しい。環境、対戦相手なのか、自分自身の行動か」と、新スタートを宣言した。
潮崎にも大きな収穫があった。「ベルトの近くにいた人間から志をもらった。見習って、自分も志を高く持ちたい。意味のある戦いだった」。
GHC王者・杉浦貴が支配するノアのリング。エースの期待を背負う男は「杉浦を倒さないといけない。もっと上へ行けるように」と、反攻の旗印を翻した。