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“二重投稿” 教授を厳重注意

1月7日 13時2分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

東京医科大学の整形外科の教授が平成15年に海外の専門雑誌に発表した2つの論文が、その後、別の雑誌に再び掲載されていたことが分かり、大学は、二重投稿に当たるとしてこの教授を厳重に注意しました。

東京医科大学によりますと、二重投稿を指摘されたのは、整形外科の52歳の教授です。教授は、人工関節などをテーマに執筆した2つの論文を平成15年に海外の専門雑誌に発表しましたが、それぞれ、翌年とおととしにも別の雑誌に再び掲載されていたということです。関係者からの指摘を受けて調査を進めた結果、明らかになったということで、大学は二重投稿に当たるとして、この教授を文書で厳重に注意しました。教授は「当時は二重投稿を認めないかどうかについては十分浸透していない時期で、認識が甘かった。業績を増やそうとしたわけではない」と釈明したということです。大学の調査では、このほか同僚の論文を海外の雑誌に掲載するため翻訳した際、共同研究者という立場にもかかわらず、研究の中心的な役割を担ったことを意味する「筆頭筆者」に変えて投稿していたことも判明したということです。東京医科大学では、今後、この教授が筆者に加わっているすべての論文を調査し、論文を取り下げるべきかなどについて検討する方針です。