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大毅 22歳の誓い!2階級制覇じゃい!!

 練習初めで巨木をかつぐ大毅=東京・葛飾区の亀田ジム
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 練習初めで巨木をかつぐ大毅=東京・葛飾区の亀田ジム

 ボクシングの亀田ジムは6日、亀田大毅(22)=亀田=が保持していたWBA世界フライ級王座を返上したことを発表した。大毅の減量苦による返上で、昨年12月26日に2度目の防衛に成功した後にWBAに返上の意思を通達し、今月1日付で承認された。この日、22歳の誕生日を迎えた大毅は、東京・葛飾区の亀田ジムで始動。今春にノンタイトル戦を行い、年末にSフライ級で世界戦を計画しており、2階級制覇を目指す。

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 2度目の防衛を果たしてから年をまたいで11日、王座を返上した大毅は複雑な心境を吐露した。「ベルトを返上してホッとしている。これで好きなことが出来る」と笑顔で語る一方で、「ほんまはベルトを手放したくはなかった。次も防衛戦をしたかった。前回、いい試合が出来れば続行していこうと思ったんやけど…」と言葉を詰まらせた。

 王座返上の最大の要因は減量苦にあった。昨年12月26日のV2戦では、8回に脱水症状に陥り足がつった。試合内容も納得のいくものではなかった。大毅は試合直後に王座の返上を決意し、家族に打ち明けた。父・史郎氏(45)は「階級を上げることを考えていかなアカンな」と同意し、家族会議の結果、王座返上が決定した。

 亀田ジムは昨年末にWBAにメールで王座返上の意向を通達し、今月1日に承認された。これと同時にSフライ級への転向を申請した。前王者ということが考慮され、Sフライ級では上位にランクされることが確実だ。ただ減量がきついため、Sフライ級は今年いっぱいで、来年はバンタム級に上げる可能性が高い。

 V2戦の翌日には約8キロ増え、59キロまで達したという大毅は「フライ級がベストじゃないのは確か。これからはベストの体重でいろいろ試したい。今年の目標はベストの体重を見つけること。モチベーションはあるよ。去年は筋トレが全く出来なかったから、今年はパワーアップした22歳になりたい」と意欲を見せた。

 次なる目標の世界2階級制覇に向けてこの日、さっそくジムワークを再開。この日が22歳の誕生日だったが、セレモニーは一切なし。ミット打ちや、巨木を担いでの筋トレなど約40分間、汗を流した。「今年は自分の出来ることをしたい。100%出せなくてもいい。50%ぐらい出せれば十分。順調にいけば年末に大きな試合、世界戦をやりたい」と力強く意気込みを語った。

(2011年1月6日)

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