ニュースな言葉

　◇へき地医療

　医療の採算性が低く、勤務医の労働環境も厳しいへき地は、慢性的な医師不足に陥っている。１人で地域の医療を支え、自由に休暇を取れない医師も多く、家族の負担も大きい。また、医師の専門医志向が強まる中、へき地では逆に幅広い疾患に対応する「総合医」のニーズが高く、なかなか医師が見つからないのが現状だ。厚生労働省の対策検討会は昨年３月、勤務医の生活・勤務環境の整備▽へき地・離島での診療経験や勤務をキャリアとして評価する仕組みづくり▽「総合医」の育成▽大学での地域・へき地医療教育の充実－－などを提言した。