韓国人男性の喫煙率、初めて40%割り込む(下)

■「職場のストレス」が主な原因

 一方で、20代から30代の喫煙率は高まったことに対し、韓国禁煙運動協議会のキム・ウンジ事務総長は「就職難と塾などの教育費負担など、経済状況が良くなかったことが影響を及ぼしているとみられる」と話した。20代から30代初めまでは、職が不安定なことから来るストレスが多く、30代は職場で地位を確立していく時期であるため「職場内の『政治的』理由からたばこを止められないケースが多い」という。

 たとえば、男性会社員に先輩が「コーヒーでも飲もう」と誘うのは「一服しながら会社内部の話をしよう」という意味と同じであり、このような非公式な集まりから除外されれば会社生活から淘汰されるかもしれないという危機感があるという。

 成人男性の喫煙率(39.6%)は、10年前(2000年に67.6%)の半分の水準にまで下がったということだが、福祉部が2010年までに成人男性の喫煙率を30%に下げるとして立てた目標(05年)からはかなり遠いうえ、掲載協力開発機構(OECD)加盟国の平均(08年基準で27.3%)と比べても最も高い水準だ。

■「たばこの値段が8000ウォンになったらやめる」

 成人女性の喫煙率は2.2%と07年(4.6%)以降減少傾向が続いている。年齢別に見た女性の喫煙率は、20代が5.8%と最も高かった。成人女性の喫煙率は2000年3.0%、02年6.0%、05年2.7%、07年4.6%のように変動が激しく、喫煙の事実を隠し虚偽の回答をする人も相当数いるものと推定される。

 全体の回答者の49.3%はたばこの値上げが喫煙率減少に効果があると答えており、たばこ一箱(現在2500ウォン前後=約180円)が平均8055.6ウォン(約582円)まで引き上げられれば禁煙すると答えている。

金慶和(キム・キョンファ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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