米中間選挙:オバマ大統領「私の責任」 民主大敗 

2010年11月4日 11時16分 更新:11月4日 11時57分

中間選挙から一夜明け、会見したオバマ米大統領=ホワイトハウスで2010年11月3日、ロイター
中間選挙から一夜明け、会見したオバマ米大統領=ホワイトハウスで2010年11月3日、ロイター

 【ワシントン古本陽荘】民主党の歴史的大敗となった米中間選挙から一夜明けた3日、オバマ米大統領はホワイトハウスで記者会見し、「われわれは過去2年、成果を上げてきたが、多くの国民がそれを実感できていないと表明した。大統領である私にその責任がある」と語り、敗北の責任が自らの政権運営にあることを認めた。

 オバマ政権に協力してきた多くの民主党議員が落選したことについて大統領は、「申し訳なく思っている」と述べたうえで、「極めて有能な議員らが、仕事をする機会を失っていくのを見ているこの2日はつらかった」と心情を吐露した。

 「国民の経済的苦境を理解していない」との批判があることについては、「職務に忙殺されると時々、ホワイトハウスに送り込んでくれた人たちと、どうつながっていたのか見失いがちになる」と反省の色を見せた。

 今後の政権運営については、「民主党と共和党が一緒になり、国民の懸念の克服に取り組むことができるかが課題だ」とし、超党派の協力により経済対策に取り組みたいとの姿勢を強調した。

 また、共和党が反対する地球温暖化対策法案への対応に関し大統領は、「エネルギーや温室効果ガスなどに関心の高い両党の議員がまずは話し合うべきだ」とした。

 一方、米中間選挙で確定していなかったコロラド州の連邦上院議員選で3日、民主党現職のマイケル・ベネット上院議員の当選が確定した。保守系の草の根運動「ティーパーティー」が支援する共和党新人のケン・バック氏との接戦を制した。

 これにより定数100の上院は非改選議席も含め、民主党が52議席、共和党が46議席を獲得。未確定はワシントンとアラスカの2州のみとなった。

 また37州で争われた知事選では民主党8、共和党23、無所属1の各州で当選を決めた。イリノイ、コネティカットなど5州が未確定となっている。

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