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2011/01/03

勝利の中には敗北の種が隠されている

「負けるが勝ち」の生き残り戦略―なぜ自分のことばかり考えるやつは滅びるか (ベスト新書) 「負けるが勝ち」の生き残り戦略―なぜ自分のことばかり考えるやつは滅びるか (ベスト新書)
価格:¥ 714(税込)
発売日:2006-09


日本には昔から
負けるが勝ちという言葉があって、まぁ、アレだ、カネや力を持った人は、他人を馬鹿にして自分が勝ち誇るという態度を嫌うわけだ。そういう価値観が判らないヤツは、「ホリエモン」と呼ばれる。何故、ヤツがあんなに嫌われるかというと、そういう「負けるが勝ち」という価値観を知らないからですね。ヤツが先祖代々の金持ちだったら、あんなにも傲慢に他人を見下した態度は取らなかっただろう。貧乏人はヤダねw

で、中国だ。国際情勢の分析と予測サイトさんちで、「2010年、
中国は日本の衛星国になった」という刺激的な文章が出ているんだが、話は習キンピラ次期党総書記の来日なんだが、天皇との会見にこだわって大騒ぎになったというのは、記憶に新しいところだ。ネトウヨがギャーギャー騒いだよねw なんで騒ぐのか、おいらにゃ理解出来なかったんだが、ちなみにおいらが書いたのは、



次期指導者と目されている周キンピラも、わざわざ天皇陛下に会見して貰って、次期政権のお墨付きいただいてますね。あれだけの大国が、就任前から挨拶に来る、というか、ここで日本の天皇陛下にお墨付き貰わないと中国の指導者になれないというんだから、どんだけ日本を大事にしているか判るというもんだが、
日本の天皇陛下に会見して貰って、次期指導者のお墨付きをいただいたのは、キンピラさんが初めてではない。胡耀邦がそうですね。副主席時代に天皇会見があって、国家主席になって来日した時には「主席閣下には今から10年前、国家副主席としてわが国をご訪問になり皇居でお会いしましたが、このたび国家主席として再びお迎えしたことをうれしく思います」とのお言葉をいただいている。これで、中国の指導者は、事前に日本の天皇に挨拶して、お墨付きを貰うという「儀式」が確立されたわけですね。で、習キンピラも、同じ方法を取った。なのでおいら、「日本の皇帝に挨拶しないと、中国の主席にはなれない」と書いたんだが、まぁ、遣唐使の時代に、日本が中国にわざわざ親書を送って、お墨付き貰ったのと同じですね。中国という国は、何度もの政変で古いシステムを全てぶち壊してしまったので、正統性を保証する伝統というのが、本国にはない。むしろ、日本という辺境の地にあるわけだ。で、
昨年、習近平国家副主席が無理矢理天皇と会見し日本の外交的敗北が報道された。そして、今年は習近平氏が中華人民共和国中央軍事委員会副主席に選出されて次期最高指導者に確定するのと時期を同じくして尖閣諸島で紛争が発生し、日本の更なる外交的敗北が報道された。

日本は一見、外交的に敗北ばかりしているように見える。しかし、冷静に見れば習近平は上海閥・太子党の派閥所属であり、江沢民の後継者である。江沢民が表向きは反日を激しく叫びつつ、裏では日本との協力関係によって上海などの沿海都市を大発展させたことを考えるならば、習近平の次期最高指導者確定は日本にとって有益と考えられる。そして、彼が次期最高指導者就任確定の前に天皇との会見を強く希望したことは、天皇に承認を受けることが中国最高指導者就任の必要条件であることを意味している様に思われる。
江沢民についても、おいら散々書いたんだが、父親が日本軍の雇われ工作員で、本人も日本語が達者、酔っ払うと炭坑節を歌うというオヤジで、そういう人物というのは、中国では売国奴あつかいで、出世にも影響する。おいらの知人の中国人胡弓弾きも、父親が日本軍に協力した人なので、本国にいられなくて、音楽大学の教授から「お前は中国では出世できないから、日本に行け」と追い出されて日本にやってきた。今では、年に一度は皇居に呼ばれて、天皇、皇后陛下の前で演奏しているんだけどね。中国ではそういう事情があるので、父親が日本軍の雇われ工作員だった江沢民としても、表向きは日本に対して強硬な姿勢を取って、威張り散らす必要がある。つうか、「何故、日本軍の工作員の息子を指導者に選んだのか?」というところまで考えると面白いですね。で、
中国はもはや日本の属国に転落し、日本による册封なしには正統性を保てなくなったのではないかと私は妄想している。そして、この日本の外交的大勝利を隠すために天皇会見ごり押し事件と尖閣問題が演出されたのではないかと考えている。
中国がこれから一人前の「大国」になるために欠かせないのは、自らの正統性ですね。自らが正統性のある政権だという事を証明できないと、いつ、反乱に合うか判ったもんじゃないw ところが、もともと毛沢東が今までの正統性を拒絶するところから始まった国なので、中国国内には、正統性を保証してくれるモノは何もない。そこで、かつての中華圏の辺境である「日本」に辛うじて残っていた「皇帝」に、その正統性を保証して貰おうというわけだ。幸いな事に、日本の天皇というのは政治的権力を持たない儀式的な存在なので、アタマを下げたからといって、何の邪魔にもならない。まぁ、中国共産党にも、日本の長い歴史をちゃんと勉強した利口なヤツがいた、という事だな。権威は持つが、権力は持たない。その仕組で、日本の天皇制はここまで続いてきた。まぁ、だからと言って、あまり日本にペコペコし過ぎると、頭の悪い13億の人民が怒るので、尖閣問題を良いチャンスだとばかり、またしても反日デモとか、騒いで見せたわけです。まぁ、日本と中国が仲良くするのを警戒しているアメリカ向けのポーズというのもあるだろうが。
日本の戦略思想は勝利を恐れる。勝利の中には敗北の種が隠されているからだ。それ故、勝利は敗北という名の衣で隠蔽され、勝利であることが広く世間に知られることを避けなければならないのだ。
で、国際情勢の分析と予測さんちは、「日露戦争の勝利が、日本外交史上、最大の敗北だった」と言ってるんだが、なまじ勝ってしまったために、馬鹿な国民がノボセあがってアメリカにまで喧嘩吹っかけるような事態になってしまったわけで、そこで「負けるが勝ち」で、現在、絶賛ノボセっぱなしのお子ちゃま中国愚民たちのペースに巻き込まれず、オトナらしく、余裕を持って眺めましょう、という事だ。

コメント

となると、ODAだのの出費は冊封外交ゆえにってコトでいいんですかねw

まあ一つの見方ですね。
あのサイトでは韓国の滅亡も妄想してますんで興味深いでつwwww

あれ?するとNHKで「坂の上の雲」を三年もしつこく引っ張ってるのもその絡みですかい。

>日本の天皇陛下に会見して貰って

そこは、会見じゃなくて謁見でwwwヨロwww釣り針の返しが甘いですwww

なるほど、王者と覇者の違いですね。

負けるが勝ち、「ナンバーワンよりナンバーツー」というのは正しいと思う。
中国に抜かれて経済規模2位が3位でも、インドに抜かれて3位が4位でも大して変りはしないわけでして。1位が2位になると大騒ぎだけど。

それによく考えたらキングメーカーと言って良いポジションを維持できてる。アメリカは日本という”裏金作り担当”がいなければトップに立てなかっただろう。今は中国にODAという名の”選挙資金”を渡して「後援会に配れ」ってなもんで、中国はせっせとアフリカや南米に行くw

アメリカは世界の警察でなく、”世界の検察”がせいぜいになるでしょうな。それも嫌だけどw

原文を読んできました。

>私は妄想している

妄想って書いてますやんw

「日露戦争でわざとロシアに負けることが日本にとって最も賢明な策だったのではないかと私は考えている。」
(国際情勢の分析と予測)

これはチョッと極論過ではないですかね。ロシアに負けていたら日本はなくなっていました。

日本の勝利でアメリカが日本を警戒するようになったのは事実だが、敵視するようになったひとつのきっかけはハリマンの南満洲鉄道共同経営提案をいったんは受け入れながらあとで反故にしたことでしょう。

そしてそれ以上に決定的だったのが第一次世界大戦ですね。参戦の仕方が非常に消極的であったにもかかわらず、戦勝国となり、特需で大儲けし、五大国のひとつになった。日本が調子に乗って不幸の種をまいたのはこのときでしょう。

ここからアメリカとの関係が大きくこじれてくる。とくにアメリカの差し金で日英同盟が解消されたことが決定的です。

面白い話だと思いました
こういう視点があるのかっと

ものは言い様考え様ね

日露戦争で国民がノボセあがってっていうのは
乃木将軍とか東郷元帥とかをアイドルにして
きゃーすごいすてきって祭り上げちゃった面もあるの

だから今
AKB48とかEXILEとかを祭り上げてるの
同じ轍は踏むまいっていう練習中なのよ

> 日本外交史上、最大の敗北

薩長土肥による明治維新、では?
次は、日清日露太平洋戦争、とか?

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