機会

エネルギーの塊のような漢だと思う。

存在感を隠すことができず、また隠そうともしない。
居るだけで圧倒し、話し始めると渦のように周りを巻き込んでゆく。

エネルギーの多い人間の多くはそれを持て余すのかもしれないが、
それを持て余すと、余計な回り道をさせられることになる。

この男がそうだ。篤という。


自分のエネルギーをぶつける先が定まらず、右往左往しているうちに回り道になり、
気付いたら何も積み上げられないまま時間だけが過ぎてしまっている。

焦ってはいるが、焦りから逃げるように、
また同じような日々が繰り返される。

そこには、自分の中にある比類なきエネルギー量、
才能や瞬発力に対する限りない自信と、
そして、その上に胡坐を掻く弱さが同居している。

潜在能力は、能力を高めていくことでしか引き出すことができない。
当たり前のことだが、その気付きでさえ人生に一線を画してしまう。

本人は、まだそれが分かっていない。


その彼から企画が上がった。
彼はなかなかのアイディアマンで、秀逸な気付きをする。

ただいつも、アイディア倒れに終わる。


本来アイディアを口に出す以上は、『死んでもやる』で無ければ成らず、

アイディアを口に出して行動に起こさないのは愚で、
人に話すときはそこまで覚悟を持って話すべきだと思っている。

『死んでもやる』と言えないことは、往々にして成らないのである。
だったら、言わないに限る。

なにしろ一度、何事でも死ぬ気で取り組んでみるのは悪くない。


今回のアイディアは、たまたま私のキャリアと密接にリンクしているから、
私にとってもちょうど良いタイミングなので、
自分のアイディアと死ぬということがどういうことなのか、
(とはいっても何のことは無い、自分の発言に責任を持つということだが)
ドラマチックに伝えてみるのも良いかと思っている。


伝えるなら一生記憶に残る伝え方をしたい。




辞職

会社を辞めた。
今流行のITベンチャーだった。

著名人が株主を為す、このベンチャーでの気付きはたくさんあった。
それはまた後日、述懐しようと思う。


会社を辞めた。
そのことに対して不安が無いというわけではないが、

上海での出店の時、胆にしまった、
大陸浪人という気概で生きることに変わりは無い。

それはどのような気概かといえば、

男たるもの志を立てて一度立ったからには、
志半ばでは、

『死すとも帰らず』、である。



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プロフィール

チカヒロ

Author:チカヒロ
1999年カナダの高校を卒業、
2001年〜2003年
事業計画と資本政策に携わる。
2004年上海にて、
串揚げ専門店『大陸浪人』を出店。
2007年上海にて、
漫画喫茶『JE28』を出店。
2008年上海にて、
ゴルフバー『JEGL』を出店。
2009年上海にて、
お弁当デリバリー専門店『郷家』を出店。
2009年
親の会社を清算。
2010年
株式会社まぐまぐに就職。
2010年
半額東京株式会社の立上げに参画。

2010年12月、退社。
現在、大陸浪人。


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