大相撲・横綱白鵬の師匠である宮城野親方(41)=元十両金親=が27日、熊ケ谷親方(53)=元幕内竹葉山=と名跡を交換し、師匠を交代した。この日、両国国技館で行われた緊急理事会で、24日の理事会で受けた勧告をそのまま受け入れた。熊ケ谷親方は約6年ぶりの師匠復帰となった。
宮城野親方は「今後、問題を起こせば解雇もやむを得ない」、「今後、師匠への復帰と昇進がないことを理解した」とする始末書を提出。24日の時点で主任から年寄への1階級の降格処分が下っており、今後は定年までの約24年間、ヒラ年寄でいることが確定した。
宮城野親方は取材に「(勧告を)真摯(しんし)に受け止め、心から反省しております。白鵬には迷惑をかけた」と頭を下げた。24日に態度を保留し、自身の弁護士と相談した理由を「頭が真っ白になって、整理したかった。分からないところがいっぱいあったので」と釈明した。
11代目の師匠にあたる宮城野親方は9代目師匠の次女と婿入り結婚し、部屋を継承した。今後も離婚しないというが、「部屋は移転する話も出ている」とした。白鵬の後援者も「移転するかは知らないが、その方がすっきりする」と話した。