「三菱東京UFJ銀行」は、早ければ来年中に、印鑑がなくても、窓口でほとんどの取り引きをできるようにする方針を決めました。
銀行の窓口で、定期預金などの取り引きを行う際、本人かどうか確認するため、多くの場合、印鑑が必要となりますが、利用者の中からは手間がかかって不便だという声が出ています。こうしたなか、三菱東京UFJ銀行は、早ければ来年中に、いったん口座を作れば印鑑なしで定期預金の契約や投資信託の購入などほとんどの取り引きをできるようにする方針を決めました。銀行によりますと、印鑑に代えてキャッシュカードを機械で読み取ったあと、暗証番号の入力で本人かどうか確認するということです。また希望する人には、通帳の発行も取りやめ、通帳がなくとも取り引きできるようにします。国内の金融グループでは、「りそなホールディングス」が、ことし7月までに、銀行の400を超える店舗で印鑑なしの手続きを始めることにしています。今回、661の店舗で国内最大のおよそ4000万件の口座を持つ三菱東京UFJ銀行が、これに続くことになり、手続きの簡素化を目指そうという動きがさらに広がりそうです。