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2008年5月25日 (日)

「味の分かれ目 関が原」

今朝(08/5/25)の朝日新聞朝刊の付録のページ(P s1)に「味の分かれ目 関が原」という記事があり、面白く読んだ。
卵焼き、日清のカップ麺の「どん兵衛」、餅について、東西の違いについて論じていた。

卵焼きは、当然「固めで甘い」と思ったら、何と近畿圏は「だしが卵と同量で、やわらかく、薄い塩味」なんだって!
日清食品のカップうどん・そば「どん兵衛」は、東は「カツオだしを主体に濃い口しょうゆで味付けし、見た目も濃い」。西は「昆布だしを多めに、薄口しょうゆ」だって!
「どこで変えるか、日清の開発チームは新幹線こだまに乗り、一駅ごとに駅構内や駅近くのうどんを試食していった。結局、天下分け目の関が原(岐阜県)が味でも分かれ目だった」という。
は、角餅(のし餅)か丸餅か。郷土料理研究家の奥村彪生(あやお)さんが調べた分岐ラインもどん兵衛と似ていた。雑煮の汁も、ほぼこのラインに沿って、東はすまし、近畿圏はみそになる。
元旦の雑煮の習慣は江戸時代に広まった。本来は丸が主流。角は「大量生産」のための工夫という。長屋住まいでは個々に餅つきなどできない。餅屋が各家にのし餅を置いていき、固くなってから切った。」

Image00911 ヘエーだ。当然ケンポウで「卵焼きは甘い事」「そばの汁は濃い事」「餅は四角」「雑煮はすまし」と決まっていると思っていたが、いやはや・・・(本当は、うどんの汁だけは知っていた。大阪駅でうどんを食うと、汁の薄いこと・・・・)
しかも、新聞の地図によると、雑煮に入れる餅は、焼いた餅なのか焼かない餅なのか・・・・。関東以北は「焼いた角餅」で、関西以西は「焼かない丸餅」ではっきりしているが、中部圏は地域によって「焼かない角餅」「焼いた丸餅」が混在していて面白い。
しかし丸餅が標準とすると、何と面倒臭いことか・・・。ふと子供の頃、青いカビの生えた切り餅を、カビの部分を削りながら食ったことを思い出した・・・。最近の餅は、カビが生えないな・・・。

「なぜ、こんな東西差が――実践女子大の田島真教授(食品学)は、三つの要因をあげる。
第一は、気候風土。寒いほど人間は塩分を求める。
第二は、食材が近くにあるかどうか。濃い口しょうゆは江戸時代から千葉の銚子、野田などに産地があった。関東のしょうゆ文化と、関西の素材の味を生かす日本料理文化。
第三は、京都の公家文化と江戸の武家文化の違い。奥村さんによれば、公家の料理を口に合わないと受け付けなかった織田信長も、味を濃く変えて出したら喜んで食べたのだとか。」

・・・という事は、尾張の信長が関東(以北)の味の元祖という事になる????

しかし、ミソ味の雑煮というのは食べた事が無いし、食べたいとも思わんな・・・
良く、“カミさんをもらう時は、その出身地を考えないと「お袋」から受け継いだ「味」は簡単には変わらない・・」と聞く。つくずく、(行き当たりバッタリだったが)我が家は「結果オーライ」だったな・・・・。
今度、西に出張したら「どん兵衛」をお土産に買ってこよう。味の違う「どん兵衛」は、珍しいので(安くても)土産になるだろう。


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コメント

はじめまして。"とく"と申します。
音楽関係の記事を楽しみに拝見しております。

当方、四国は徳島に在住ですが、こちらでは京都風の白味噌雑煮が主流ですね。
白味噌雑煮もおいしいですよ。是非おためしください。

投稿: とく | 2008年5月28日 (水) 00:25

とく さん

ヘンな事を書いてスミマセン・・・
白味噌雑煮ですか・・・。(いやはや世界は広い・・・・)
関東にいると、食べられる所はまずありません。
特に「お袋の味」はレストランでも扱っていませんし・・・。
自分の当たり前の事が、世間では当たり前でない・・・、ですね!

投稿: エムズの片割れ | 2008年5月28日 (水) 22:24

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