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【中国版新幹線】「パクリ号」戦略加速、国内建設44兆円投入 海外売り込みも着々 (2/2ページ)
このニュースのトピックス:中国
中国政府は11年3月開催の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で採択する「第12次5カ年計画」に毎年7千億元を高速鉄道整備に投じる予算案を盛り込む計画だ。20年までに総延長を1万6千キロにする。
中国南車集団は10年12月3日の試験走行で時速486.1キロを記録し、日本の新幹線の443キロを抜き去った。仏TGVがもつ世界最高時速574.8キロを上回る600キロ達成に自信をみせており、そこで「世界最高の国産技術」を売り物にする戦略とみられる。
中国は雲南省からミャンマー、ラオス、タイへ、新疆ウイグル自治区からキルギス、カザフスタンなど中央アジアへ延伸する高速鉄道の建設を計画中だ。米カリフォルニア州、フロリダ州の高速鉄道建設プロジェクトでは、GEなどと共同で入札に参加する方向で準備を着々と進めている。
規模も性能も国際性も日本の新幹線を凌駕(りょうが)し始めた中国のCRHだが、建設計画スピードに運営上の安全性確保などバックアップ態勢が整っていないとのリスクを指摘する声もある。