記事入力 : 2011/01/02 12:18:40
【コラム】犯罪の背後関係ばかり問題視する左翼(上)
事件当時、デモ参加者たちは建物を違法に占拠し、屋上から火炎びん200本以上、塩酸の入ったびん40本以上を、一般の車や通行人が行き交う通りに向かって投げつけた。警察がこれを鎮圧しようとすると、引火性物質をまき、そこに火炎びんを投げ込んで火災が発生、建物の中に立てこもっていた5人と警察官1人が死亡した。しかし会見に臨んだ政党や団体は、このような事実関係については一言も触れなかった。
仁川市長でもある宋永吉(ソン・ヨンギル)民主党最高委員は、哨戒艦「天安」沈没事件の直後の4月初めに国会で演説し、「もし天安がわが国の領海で攻撃を受けたのなら、内閣が総辞職すべきほどの、安全保障における重大事件だ」と主張した。しかし「天安が攻撃を受けたのなら」という前提条件をつける前に、宋最高委員は北朝鮮を非難すべきだ。天安を攻撃して韓国軍の将兵46人の命を奪った事実が明確になっている以上、北朝鮮に謝罪と再発防止を求め、その上で政府の対応を追求するのが筋だ。ところが宋最高委員は北朝鮮を一切非難せず、むしろ韓国政府の対北朝鮮政策を集中攻撃した。
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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