[PR]
ニュース:政治 RSS feed
人口自然減、初の10万人台突破、22年人口推計
厚生労働省は31日、平成22年の人口動態統計の年間推計を発表した。日本在住の日本人の人口は、自然減が12万3000人となる見通しで、初めて自然減が10万人台を突破する。出生数は微増したが、死亡数が昭和22年の統計開始以来最多の119万4000人を記録したため。自然減は4年連続で、人口減少に歯止めがかからなくなっている。
人口動態統計の年間推計は、1月から10月までの速報値を基に1年分を推計している。
出生数は前年比965人増の107万1000人。厚労省では出生数の増加について「推計値なので誤差の範囲内。前年を下回ることもあり得る」と説明している。ただ、出産適齢期の女性が減少する中で出生数が横ばいとなっているため、22年の合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子供の平均数の推計値)は前年(1.37)を上回る見通しだ。
死亡数は高齢化が進み前年比5万2000人増となり、8年連続で100万人を超えることになる。婚姻数は70万6000組(前年比約2000組減)で2年連続の減少。離婚数は25万1000組(同約2000組減)で2年ぶりに減少に転じた。