2010 年
12 月
30 日
定年を、不安を抱いて迎えるか、首を長くして待つか
〜年末に会ったふたりの男性に幸あれ〜
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♠綾子さん、僕来年還暦を迎えるんですよ。仕事もそろそろ辞め時かなって思って考えたら、その後、なにもすることがないんですよ. ・・・・・と彼は、突然話しだしました。 ♢とうとう来ましたね。前に言ったことがあったでしょ、会社を卒業したあとの自分を考えることが必ずやってくるって。でもKさんにはラグビーがあるじゃない。 ♠綾子さん、ラグビーって格闘技ですよ。60過ぎては無理でしょー。 ♢自分がやるんじゃなくて、後進に伝えることたくさんあるでしょ。そういうのはどお? ♠ラグビー、いいですよね。(目はうっとり) ♢・・・・・(こらこら、人の話を聞け) ♠綾子さんがやっている神田川ネットワークに入れてもらおうかな。 ♢あ、それ面接あるから。 ♠え、面接あるんですか? ♢ありますよ。市民活動を馬鹿にしちゃいけない。それなりの掟があって、きびしいよォ。私が面接するんだから。 ♠ほ、ほんとですか? ♢嘘です。 ♠・・・・
翌日、沖縄に暮らす男性との会話。 ♣数年すると65になるから仕事は辞めて、自分がやりたいことをして生きようかとおもっているんですよ。 ♢畑ですか?それともマラソン? ♣そう、畑。タピオカをつくるんです。 ♢タピオカを?なぜ? ♣障がい者の仕事づくりをしたいんですよね。仕事がないから生活していけない、沖縄の障がい者たちは。 ♢東京だって同じ。工賃1万円ちょいの状況だもの。やんばるの道の駅で障がい者がつくったタピオカ粉とタピオカを見ました。 ♣そう、本部(もとぶ)の方で栽培できるんです。500坪の畑をもう借りてあって。まだ開墾途中ですけど。一緒に畑をして、製品を売るのが夢。 ♢タピオカ買う人いるんですか?つまり、つくったはいいが売れないと困るでしょ。 ♣そうなんですよ、流通させないと。その道をつくるのが私の仕事なんでしょうね。あと、尚巴志マラソンに出ることですね。体力づくり。
アラ還のお二人。これから新たな人生のスタートを切るにあたり、茫然とたたずむ人と、目をキラキラさせて楽しみだと語る人と。年末に二人の男性に会って、思うこといろいろ。
名刺を捨ててまちに出よう!こだわって地域!女も男もまちづくり 4年前の私の区議会議員選挙政策の1つです。 団塊の世代が地域に帰ってくる。会社人間だった人が地域に戻る。会社での肩書を捨て、まちの一員として地域に暮らす時に、自治体は何を用意しなければならないのか。 市民ができることは市民がやる。「すぎなみ地域大学」という市民が地域に必要な仕事を担うための学びの場ができました。市民が担うこういった事業が「新しい公共」と呼ばれるものですが、行政の下請けではない新たな契約のルールが必要になってきます。それを実現することが私の役割かな、と思っています。
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