先月の下旬ごろだろうか?
グルーポンさんから電話があったのは
共同購入クーポンサイト
最近ではテレビの情報番組でも
取り上げられるようになったので
認知度が高まってきているが
クーポンを出すお店側のことは
一般の方はご存じないだろう
グルーポンさんの特徴は
例えば
10000円のディナーコースを
半額以下にして売ることだ
お客さんはネットでクレジット決済をして
クーポンを印刷して
お店にもっていけば
10000円の料理が半額となる
まあ
それ以下の値段の場合もある
さて
このクーポンの掲載手数料は
売上の50%
が
相場らしい
というのを
ある方たちから聞いた
ゆえに
10000円のコースであれば
5000円の売り上げがあり
お店がもらえるのは
さらにその半分の2500円
テレビが注目したのは
10000円の料理が半額になることだが
本当は
お店が2500円しかもらえないことに
注目してもらいたいものだ
というわけで
電話の時点で
50%の手数料では
話は受けられない趣旨を伝えた
会っても無駄だから
ところが電話してきた相手は
20%から30%の話が出来るという
それならば
会いましょうということになった
なぜそう考えたか
だが
グルーポンもグルメサイトも
宣伝をしてお客さんを集めるという
ことで言えば
まったく同じものだ
これまでのグルメサイトにも
結局は
お客さん一人集めるのに
いくらかの金額は支払っていることになる
違いは
グルーポンが成果報酬型で確実にお客を連れてくること
だが
欠点は手数料が高いこと
手数料で合意できれば
話には乗れる
と書くと
そこに大きな矛盾を感じる方が居ると思う
その矛盾
というのは
元値の話だ
今回掲載は見送ったが
その大きな理由もここにある
元値とは10000円のコースのこと
この10000円本当に一万円だろうか?
お店のコース料理の値段は
どのように付けているかと言えば
大きな原則としては
食材・飲料原材料費の3倍が基準と言えば基準
これは
飲食店を経営していく場合の
基本的な値段設定の仕方
ゆえに
絶対でも何でもない
たとえば
某有名割烹では一人五万円の料理を出す
先程の原則に当てはめれば
一万八千円が材料費
だが
実際には
そんなに高い
食材は存在しない
し
有っても
使わない
理由は簡単で
高いから美味しいわけでもないし
お店にはコンセプトもある
それに合わない材料は
使わないだけだ
料理の元値はお店側が恣意で付けている
ゆえに
いくらでもいいと言えばいい
が
そうはならないのは
通常の経済原則と同じで
あまりにも高ければ買う人がいないし
あまりにも安ければお店をやっていけない
それで
元値は決まっていく
ちなみに、家電製品やその他のものも
定価や上代があったり
オープン価格というのがあるのと
同じだ
通常は
そこから値引きする
この原理で考えれば
元値=定価なので
そこから値引きするだけ
なら
問題はなさそうだ
が
自分たちが売るものは
食べ物だ
冷蔵庫を作るのに
原価がいくらかかるのかはわからないのは普通だが
お米の値段ぐらい誰だって知っている
つまり、原価の推測は難しくない
確かに
お店にしかない付加価値は
たくさんあるが、、、
元値と言われる値段を
現在の商品価格の倍にして
半額にしたことにして
販売することに対する
良心の痛み
というか
不正な感じ
が一番大きく引っかかることだった
さらに言えば
グルーポンサイドとしては
さらに
通常の販売価格より安くしてほしいという
つまり
5000円で通常販売している商品の定価を10000円にして
それをさらに4500円で売らせてほしいという
簡単にいえば
さらなる値引き
そして
値引きしたものの何パーセントかは
手数料
例えば手数料が30%なら
3150円がお店の取り分
つまり
5000円で通常販売している商品を3150円
で
売れということ
ちなみに当店に提示された
手数料利率はもう少し低かった
では
それでも、いやそれ以上の手数料利率でも
やっているお店が実在しているのはなぜか?
通常価格商品5000円の30%を手数料
として取られて
材料原価率が30パーセントだと
残りの40%は家賃や人件費などの経費になるので
利益は0円
それ以上の手数料であればマイナスだろう
が
例え手数料30%がなくてお客さんが
全く来なかった場合を考えれば
固定経費分がマイナス計上される
ちなみに、原材料費用30%で利益が出るというのは
売上が損益分岐点を超えた場合
に限られる
もちろん、掲載手数料が30%になれば
損益分岐点もおのずと上がってくるが
確実にお客さんが来て
売上が上がるならば
マイナスは減るだろう
それが掲載を考えた理由だが
それを否定したのは
さらなる安売りへの拍車をかけることへの不安感と
同じ商品に二重の値段がついていることや
元値に対する
お客さんの不信感、不正な感じ
を持たれることの危惧
そして、当店がまだ独自で持つ
宣伝力を生かす戦略が浮かんだことだ
それは
グルーポンさんの提示を飲むと
考えることが出来るならば
グルーポンさんが持っていく
であろう
利益はお客さんに還元できる
もちろん、限定的にはなるかもしれないが、、
とおもったのだ
期間限定だがキャッシュバックをしても良いだろう
ぐるなびバリュープランに特別なお得なプランを
組んでもよいだろう
たぶんグルーポンさんにとっての
最大の売り文句は
グルーポンさん自体がメジャーで
宣伝もバンバンかけているので
必ずお客が捕まるということだ
それは
当店の宣伝力を見くびっていると
までは思わないが
知らないことだけは確かだと思った
これは飲食店をやっている人でも
意外に知らないことだが
自分のお店を知っている人というのは
実は
かなりの数がいる
しかも長くやっていればいるほど
宣伝の波及効果は高まっている
だから
当店がグルーポンさんの利益分を
お客さんに
吐き出すことが出来るなら
新たな戦略も見つかろうということかもしれない
いいアイデアが浮かんだことに
感謝
2010年10月15日
[経営]
グルーポンさん
投稿者: 店長 pauro
更新日時:2010/10/15 16:34
この記事のURL:http://kuchikomi.gnavi.co.jp/shop/diary/g983500/article/376784.html
トラックバックURL:http://kuchikomi.gnavi.co.jp/shop/diarycms/tb/376784
コメントを見る・書く(6) | トラックバックを見る(0)
この記事のURL:http://kuchikomi.gnavi.co.jp/shop/diary/g983500/article/376784.html
トラックバックURL:http://kuchikomi.gnavi.co.jp/shop/diarycms/tb/376784
コメントを見る・書く(6) | トラックバックを見る(0)
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://kuchikomi.gnavi.co.jp/shop/diarycms/tb/376784
というのを食べに行ったけど、「これが定価4000円はありえないだろ!」と思った、というような話をあちこちで見るようになりましたね。
何のために何をやってるんだろう、という感じですね。店もクーポン会社も。
デモ300Bは既に十分お客様に還元シテル
と思います。
その話しに行きますね。
グルーポンさんは、共同購入サイトの中でも
評判悪い方ですね。
他のサイトの方がいいとおもいます。
掲載を考えるのであればですけども。
食べログさんがこの手のクーポン発売は
笑える結果になるかもしれないですね。
定価が嘘だと
誰かが騒ぎだせば
最近は消費者庁も黙って無いかも
今後が楽しみです。
定価というのは
実は店が決めるのではなく
お客さんが決めている気がします
今後ともよりよい商品を安く出せる
ように
努力していきたい
と思います
まあ、この話は店舗により
違うことも多分にあるだろうと思います。
ただ
どのクーポンサイトであれ
怪しさが付きまとうのも嘘ではないですね。