焼失した拝殿などが再建された邇保姫(にほひめ)神社(広島市南区)で30日夜、ご神体を近くの氏子会館から拝殿奥の仮神殿に返す「遷座祭」があった。約100メートルをたいまつの明かりに導かれる幻想的な神事を氏子たちが見守った。
午後5時半、渡部英麿(わたなべひでまろ)宮司(86)たちが氏子会館で神事「仮殿祭」を開催。たいまつ、ちょうちんを持った氏子たち約300人と、唐櫃(からひつ)に入ったご神体を運び込んだ。行事を終えると、「仮」がとれ「神殿」となった。
渡部宮司は「地域住民のよりどころとなる神社として再出発したい」と喜んでいた。
【写真説明】ご神体を運び入れる氏子たち(30日午後6時15分)
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