熊本地方気象台によると、同日の県内は冬型の気圧配置となり上空に強い寒気が流入。熊本市では記録が残る1961年以降では初めて元日の積雪を観測し、1センチ積もった。阿蘇山上は積雪48センチに達し、気温も今冬最低の氷点下10・8度まで下がった。
この雪のため、九州自動車道は30日に始まった八代-えびの間の通行止めが夕方まで続いた。南関-熊本間も早朝から午後3時前まで通行できなくなった。水上村と宮崎県境を結ぶ国道388号や山都町の県道など山間部の幹線道12区間でも通行止めが続いた。
九州自動車の通止めの影響で、熊本市から福岡市や北九州市に向かう高速バスが早朝から運休。一般道の積雪で、熊本交通センターと熊本市河内町を結ぶ九州産交バスのほか、熊本市営バス、熊本電鉄バスで運休が出た。
海の便は強風に見舞われ、熊本-島原間の熊本フェリーが1往復が欠航。南島原市と天草市を結ぶ島原鉄道フェリーも断続的に運航を見合わせた。人吉駅を出発し、初日の出を車窓から眺めるJR肥薩線の「御来光列車」も雪で中止になった。
寒気は2日朝まで続く見込みで、引き続き雪が降る恐れがあるという。
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