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2010/12/25

民主党政権15カ月の成果-報道されない実績を見てほしい

先週の22日に、日本記者クラブで約1時間の講演・質疑を行いました。そのときに求められた演題が「民主党政権の課題と展望」でしたので、私として、この15カ月間で民主党政権が何をしてきたかを中心にお話をしました。

ただ、残念ながら、私が話した内容についてはほとんど報道されず、その後の質問で集中した、小沢元代表の国会招致の問題ばかりが報道されました。実際の1時間の講演・質疑の内容から見ると、報道の中身はそのうちの一部だけで、私としては大変残念な思いです。


民主党政権15カ月の成果があまり語られることはなく、「ダメだ、ダメだ」という報道ばかりが先走りをしていると、私は講演で申し上げました。

例えば、政治主導に関して言えば、事務次官会議を廃止し、閣議などで閣僚を中心に議論をしながら物事を決める仕組みが見えてきました。いままでは、事務次官会議で合意したことだけが閣議に上がるため、政治家同士が議論をする場が非常に限られていたことから考えると、これは大きな変化です。

事務次官会議がなくなることを想定していた人は、永田町にも霞が関にもほとんどいなかったと思います。

あるいは、政治主導という意味では、記者会見のオープン化も、私が外務大臣のときに進めたことを皮切りに、かなり進展してきました。

経済・財政面では、例えば予算の再配分という意味で、公共事業予算を2010年度本予算で18%削減しました(11年度はさらに5%削減)。これなども、いままで考えられないことが起きたわけです。

6月の新成長戦略の策定や、財政運営戦略の策定といったこともきちんと行い、日本を成長させていくなかで、財政の規律を取り戻していくという大筋について、6月の時点で政府としての方針を固めて明確にしたことも、あまり触れられることはありません。

子育て・教育の面では、子ども手当の創設については、いろいろな議論がありますが、子育てを社会全体で行うという意味で、非常に画期的な政策の大転換でした。

そして、高校授業料の無償化や母子加算(一人親世帯に対する生活保護の加算)の復活、父子家庭に対する児童扶養手当の創設など、本当に厳しい状況にある方々に対して、しっかりと手当をするという考え方が実現しました。

医療・雇用の面でも、10年ぶりに診療報酬を増やして、救急医療や産科、小児科や勤務医に厚く配分することにしました。こういったことがなされないために、救急医療や産科、小児科の医師が不足することが起きていました。その解消に向けて、大きな一歩を踏み出したともいえます。

求職者支援制度ですが、2010年度は暫定的に、来年度からは恒久化されますが、失業保険の適用のない方、特に自営業や失業給付が切れてしまった方々に対して、職業訓練を受けることを前提に、月額10万円の手当を行います。

これは、トランポリン型といいますが、セーフティネットで単に網を張るだけではなく、また元に戻れる(就職し、自活できる)ようにトランポリンを下に置いておく。ネットではなく、トランポリンで元に戻ってもらうことです。職業に復帰してもらうための非常に大きな画期的な一歩だと思います。こういうことも、あまり触れられることはありません。

そして、税金のムダ遣い根絶という意味では、行政刷新会議の設置や事業仕分けなど、言うまでもないことです。

外交面では、自画自賛になりますのであまり申し上げるつもりはありませんが、いわゆる密約問題の解明、外交文書公開に関する30年ルールを明確にしたことによって、昨日(23日)の新聞にもありましたが、沖縄返還に関する様々な外交資料の一部が公開されました。

そのほか、アフガニスタン支援や日韓併合100年に関する総理談話発出、EPAの推進――インド、ペルーと合意、韓国、EUとは再度交渉に入ることになった――などは、15カ月間の大きな成果です。

農業についても、直接支払制度を導入し、EU型に大きく舵を切りました。また、地球温暖課対策税を導入しました。

そういった様々な成果が15カ月間で行われたことを、是非皆さんに知っていただきたいと思います。「出来ない、出来ない」という議論ばかりでは、現実とは異なると思います。

その上で、私は、マニフェストについて、少し遅れるがこれから実現できるもの、これから約束の期間内にはできないと考えられるものについて再度整理をして、折り返し地点である来年度の予算編成期にマニフェストの修正版を明らかにし、国民の皆さんに説明することが重要ではないか、できたこと、できなかったことを明確にし、説明もすることも、大変重要なことだと考えています。

いずれにしても、実績に関してあまり報道がなされないということは残念です。詳しくはホームページに掲載しますので、是非ご覧いただきたいと思います。

※民主党政権15ヵ月の成果はこちら

※ブログの動画版はこちら

コメント

hiroko

マスコミの信頼性には多くの国民がとっくに疑問を持ち始めています。ことほど左様にマスコミの報道姿勢は偏向しているんです。どんなに説明しても報道するかどうかはメディアの恣意性に委ねられています。ですからそこに基盤を置いた「世論調査」「国民の声」というのもまがいものなんですよ。そんなものに依拠せずに本来の「国民の生活が第一」の政治をしていれば問題ないのではないでしょうか。

ハーモニー

岡田さんが外務大臣になり、与党の幹事長として、国民の為につくしている姿を拝見し、がんばれ、がんばれと心の中で、応援していました。岡田さんは本当に、この一年国民の為にがんばられたと思います。これからも、国民がこの日本の国に生まれて、良かったと思えるような、国づくりをしてください。お願いいたします。

レイ

「民主党政権15ヶ月の成果」印刷しましたよ~!やっぱり紙はいいですね~、このシンプルで飾り気の一切ない読みやすいのもいいです~!

マニフェストの修正版も、ぜひぜひこんな感じで手に取れれば、かなりすごく嬉しいです!

さっきまで、考えていたのが、民主党や政府が最近、色々やってきたことを発信することになったのはとてもありがたいことですが、さらに、今度からは、国税調査の時みたいに、国の政策について説明した紙を全戸の郵便箱に配布したらどうなのか、ということでした。ネットでの発信も良いですが、やっぱり手に取って読むことができるものが配られると、家の中の大人の誰かは読むことになるし、そこには確かな情報が載っていて、読んだ人から、他の人にもその正しい情報が伝わることになりますし、、。けれど余分な手間が掛かるのかなと思っていたんですが、今後の成果や、マニフェストの修正版がこんな風に簡単に印刷できるようになればいいですし、それを、全国民がやってくれるように促せればいいですね!

党や政府の人がテレビ出演する時に、出演中に、「皆さんも一番大事なことがはっきり分かっていないと、いつもモヤモヤされることになるでしょうから」ここから印刷してくださいね、簡単で、たった2枚で済みますから!とかいう風に宣伝するのもいいですよね!

テレビ出演と言えば、今日の午前の岡田さんのテレビ観ましたよ~、私が今までの15ヶ月間観てきた岡田さん出演のテレビで、最も楽しくハラハラせずに観ることができました!田原さんは何度も岡田さんとお会いになってて岡田さんをたっぷり応援してくださっているし、アナウンサーの村上さんという方も、ちゃんと年金の話を出して、年金についての岡田さんの説明の機会を引き出してくださったり、国会の与野党の一部から予算委員会では揚げ足取りの内容をなくして政策を、それ以外については政倫審を使うという風に分けるべきだという提案がある話などを出してくださったりして、非常に良かったです!(丁度24日昨日のブログのコメントに、私が「変な考えかなあ、、」と思いつつ書いたことを言っておられたので、特別に変というわけじゃないことが分かって嬉しかったです!)こういう風に、知りたい情報をきちんとプラスしてくれたり、岡田さんから何かを引き出したりしてくださる報道のあり方がいつでもあると、嬉しいです。記者会見など、本当は、そんな機会に満ちた宝の山になることのできる一時間なのに、本当に勿体無いですねえ、、。

それにしても、話は戻りますが、「マニフェストの再整理、説明、、」というのは、実は心底求めていたことなので、本当に最高です!!!岡田さんの素晴らしさが、また強くキラめいちゃいましたね!!!ぜひぜひ、よろしくお願いします、ここに、民主党が再び広く信頼されるべき未来がかかっている、、と私は思います!!

ろめお

ご苦労様です、岡田さんのおしゃられる実績というのも、しっかりわかっているつもりですが、
それ以上に、尖閣問題、北方領土・・負の実績の大きいと思われますが・・・?
この事について岡田さんはどう思われますか?
今後50年後、あなた方民主党が犯してしまったことが日本の国益を大きく失墜させるものだと思いますが?
批判していますが、真剣に国の行く末を考える若者の意見です
消さずに聞いてもらえませんか?

いいちこ

世論がどう言ってるかは分かりませんが、私は、民主党が与党になってから、だいぶ変わったと実感してます。
そんなにすぐには何もかも改善される事はないのは当然ですが、今まで自民党が好き勝手やってきた事の地盤から改善しなくちゃいけないわけだし、15ヶ月で今の状態ならハナマルあげたいくらいです♪
にしても、今の報道はホントにイラつく。景気を良くしようとしている民主党の、足を引っ張る報道しかしない。景気回復が遅れてる原因の一つがあなたたちの偏った報道であることに気付かないのかしら?
もっと相手の立場に立って良い仕事をして欲しいです。
でも、このブログがあるおかげで、この15ヶ月間のお仕事っぷりがよく分かりました。他の人にも読んで欲しいなぁ・・・。

ikeda

日米安保や日米同盟ありきのいびつな日本国憲法を改正をしてください。その上で、独立国として日米関係を強化してほしいです。今のままではいつか国が持たなくなります。今の国際情勢を鑑みるに手遅れになりつつありますが。。ドイツなどに比べて遅れています。

かわしま

行なった事=成果

まったくもって不誠実極まりない。
この等式が違うのは小学生でも分かる事です。

「民主党が行なった政策により、よりよい成果がこれから表れるでしょう」
というのが誠実です。

行なった政策が国民生活にとってよりよい成果となっているか、選挙によって判断されるとは思いますが、やった事だけ強弁されても困りますね。

NMATSUO

おっしゃる通りだと思います。しかし、マスコミの報道姿勢についてボヤいていても、仕方がありません。ここで書かれた15か月の成果について、党としてパンフレットにまとめ、次の統一地方選挙の運動の中で党をあげて国民に対して宣伝活動を行うべきではないでしょうか。

楼閣

成果を報道せず、スキャンダルばかり報道するマスコミは本当に困ります。いくつもの法案を通したにも関わらず、その内容どころか法案のタイトルすら知らないものが多すぎます。これは自民党時代からずっと続いてますが、故中川財務大臣がG7で何を話したのか、安部総理~麻生総理は何をしたのか、鳩山総理は北方領土に、どれだけ尽力をしたのか・・・
一切報道されず、国民が知るのは、カップラーメンの値段やルーピー、空き管など悪口ばかりです。
「国が何をしているのか」を国民に知ってもらえるよう、超党派でマスコミのありかたを考えてほしいものです。

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