2011年1月1日17時9分
雪によって折れた送電鉄塔=1日午後、鳥取県米子市内
大雪の影響で、鳥取、島根両県内で停電が続いている。
中国電力によると、鳥取県内では米子市和田町の送電鉄塔が雪の重みで折れるなどし、31日午後から1日にかけて、一時計2万7千戸が停電。その後、徐々に復旧し、1日午後3時半現在、約5700戸まで減った。一方、島根県内では1日朝から約8千戸が停電している。雪で現場にたどり着けない場所もあり、全面復旧には、なお時間がかかるという。
米子市両三柳にある博愛病院(218床)では、1日未明から午後2時頃まで、病院全体の機器類や電灯などがすべて止まり、職員が総出で入院患者約100人の対応などに追われた。同病院の職員は「具合が悪くなった患者さんが出ればすぐに転院できるよう移送の準備もしていたが、幸いそこまでには至らなかった。復旧して本当にほっとしている」と話した。また、同市内の別の総合病院では、自家発電機の燃料となる軽油を職員が何度もガソリンスタンドに買いに走り、停電をしのいだという。
また、米子署によると、米子市内の信号機が一時約30カ所で点灯しなくなった。午後3時現在、7カ所が復旧していないが、この影響による交通事故はないという。
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鳥取県内の停電状況(1日午後3時半現在 中国電力鳥取支社発表)
●米子市、境港市、大山町のそれぞれ1部
約4500戸
送電鉄塔(米子市和田町)の倒壊、電柱倒壊、高圧送電線の断線など
●鳥取市気高町、鳥取市青谷町の一部、鳥取市賀露町、鳥取市大畑、鳥取市福井、鳥取市金沢、鳥取市覚寺の一部
約1200戸
電柱の倒壊、高圧線断線など