県職員「三重の食応援ブログ」で魅せます

　三重の特産品やご当地グルメの魅力を伝えようと、県職員らが始めた「三重の食応援ブログ」が人気を呼んでいる。農業や漁業の現場に密着した親しみやすい日記形式。登場する郷土料理やＢ級グルメへの問い合わせも増加中だ。

　「皆さん『あらめ』ってご存じでしょうか？」。ある日のブログでは、県職員が鳥羽市の離島から、サンマを海藻で巻いた「あらめ巻き」の商品化を現役の海女が目指す話題を紹介。あらめ巻きは知る人ぞ知る郷土料理で、写真と詳細なリポートが食欲をそそる。

　ブログは県農水商工部マーケティング室の宮崎達哉さん（２７）が「気軽に更新でき、県のサーバーを使うのでコストもかからない」と昨年１１月に始めた。開設にかかったのは約３６万円で、運営経費はゼロ。

　県職員のほか、商工会や漁協の職員約２０人が担当。地域の食材を掘り起こし、これまでイワシミンチを具に練り込んだ「津ぎょうざ」や過疎が進む松阪市の山あいで自生したクレソンを使う料理店などを紹介した。（共同）

　［2010年12月31日20時40分］