本紙選定「2010年ブレークした韓国人」(下)

 6月の統一地方選挙では、与党ハンナラ党の次の大統領候補たちが注目を集めた。金文洙(キム・ムンス)=59=京畿道知事はハンナラ党候補の誰もが苦戦した同地区での選挙戦で、野党の単一候補だった柳時敏(ユ・シミン)元保健福祉部長官を圧倒し、右派陣営の中で大きな注目を集めるようになった。呉世勲(オ・セフン)ソウル市長は韓明淑(ハン・ミョンスク)元国務総理を相手にソウルを守りきり、選挙によって選ばれたソウル市長の中で初の再選を果たした。李在五(イ・ジェオ)特任長官は7月の補欠選挙で当選し、政治の舞台に復活した。

 野党側では、ハンナラ党出身というハンディを乗り越えて党代表への就任に成功した孫学圭(ソン・ハッキュ)=63=民主党代表が、次の大統領候補指名争いで有利な状況にある。金斗官(キム・ドゥグァン)慶尚南道知事、安熙正(アン・ヒジョン)忠清南道知事、李光宰(イ・グァンジェ)江原道知事など、盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領のかつての側近たちが、6月の統一地方選を通じて野党側の次世代リーダーとして注目を集めるようになった。

 財界では、李健煕(イ・ゴンヒ)サムスン電子会長の長男である李在鎔(イ・ジェヨン)=42=副社長が社長に昇進し、本格的な3代目の経営体制を整え、さらに李会長の長女である李富真(イ・ブジン)ホテル新羅専務も2階級特進で社長に就任した。LG電子の具本俊(ク・ボンジュン)副会長は、10月にLG商社副会長からグループの看板であるLG電子の最高経営者となり、グループ改革の先頭に立っている。

 テレビドラマではタレントのチャン・ヒョク(34)がフュージョン時代劇『チュノ~推奴~』で主演男優賞を獲得し、ユン・シユン(24)は視聴率50%を記録して国民的ドラマとなった『製パン王キム・タック』で一身に人気を集めた。ソン・セビョク(31)は映画『房子伝』で多彩な役柄をこなし、新人賞、男優助演賞など6つの賞を総なめにした。歌謡界では少女時代、KARA、T-ara(ティアラ)などのガールグループや、2AMをはじめとする男性アイドルグループが大きな人気を集め、韓流を引っ張った。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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