本紙選定「2010年ブレークした韓国人」(上)

 今年も数々の困難や苦しみがあったが、それらをスポーツの喚声と共に吹き飛ばし、国民が一つになることができた1年でもあった。2月にバンクーバーで開催された冬季五輪では、「国民の妹」といわれるキム・ヨナ(20)が改めて世界的スターとなった。キム・ヨナは歴代最高得点(228.56)を記録して金メダルを獲得し、AP通信からは「フィギュアの歴史に残る最も偉大な演技」という賛辞まで受けた。男子スピードスケートでは500メートルでモ・テボム、1万メートルで李承勲(イ・スンフン)が金メダルを獲得し、女子では500メートルで李相花(イ・サンファ)が金メダルを獲得した。

 6月のサッカーワールドカップ(W杯)では、李青竜(イ・チョンヨン)=22=をはじめとする若い選手がアウェイでの初の決勝トーナメント進出を引っ張り、国民を熱狂させた。7月に開催された女子サッカーのU20W杯で、韓国は歴代最高となる3位の好成績をおさめ、特に困難な家庭環境の中で成長した池笑然(チ・ソヨン)=19=はその中心選手として活躍した。その勢いで9月のU17W杯ではヨ・ミンジ(17)が得点王(8得点)に輝き、史上初めて国際サッカー連盟(FIFA)の優勝トロフィーを韓国に持ち帰った。

 陸上短距離期待の星であるキム・グクヨン(19)は、6月に大邱で開催された陸上選手権の男子100メートルで10秒23の韓国新記録で優勝し、1979年に徐末九(ソ・マルグ)が立てた10秒34の古い記録をついに塗り替えた。11月の広州アジア大会では、水泳女子200メートル平泳ぎで金メダルを獲得したチョン・ダレ(19)、囲碁の混成ペアと女子団体で優勝したイ・スラ(19)、そして新体操で銅メダルを獲得した孫延在(ソン・ヨンジェ)=16=の3人が「美女3人組」と呼ばれた。崔羅蓮(チェ・ナヨン)=23=は全米女子プロゴルフ(LPGA)の賞金王と最少打数賞(ペアトロフィー)を手にした。プロ野球ロッテの李大浩(イ・デホ)=28=は、史上初の打撃7冠王と9試合連続本塁打を達成した。これは簡単には破られそうにない大記録だ。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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