「ネズミ入り食パン事件」はライバル店主による自作自演

ネットに書き込み・写真載せた30代男認める

 「ネズミ入り食パン事件」はライバル店主による自作自演だったことが分かった。

 23日にインターネット上に「(大手ベーカリー・チェーン店)パリバゲットのクリ入り食パンからネズミと見られる異物が出てきた」という書き込みと写真を掲載した35歳の男は、30日に自作自演だったことを認め、警察に自供した。

 ソウル・水西警察署は、男が同日午後8時50分ごろ同署に出頭、「わざとネズミを入れたパンを作った」と犯行を認めたことを明らかにした。

 男は妻と二人で今月7日、パリバゲット店舗から100メートル離れた場所にほかの大手ベーカリー・チェーン店の店舗をオープンさせた。国立科学捜査研究院も「ネズミ入り食パン」はパリバゲットのクリ入り食パンではなく、男が経営するベーカリー・チェーンのものであるとの鑑識結果を発表した。

 男は同日、メディアのインタビューに「(パリバゲットに)少し打撃を加えようという気持ちでしたことだったが、あまりにも波紋が広がりすぎた。わたしたちのイメージが上がれば売り上げがよくなるのでは、と思った」と言った。また、「(波紋が広がったため)死のうと遺書を書き、車の中で練炭自殺を図った」とも話している。

 同署はこの男について、業務妨害などの容疑により逮捕状を請求するかどうか検討している。

金真明(キム・ジンミョン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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