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Dec
31st
Fri
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年末の買い物を終えて、「今年はおせちの準備がラクでいいなぁ」などと家内といいながら、帰宅して届いた「おせち」を見てびっくり。

内容はスッカスカ。

実家が寿司屋だったのでこういう大規模仕出しの辛さは理解できます。材料の手配、調理、配送、集金…4人前×500=2000人前。これは半端な規模ではないですよ。

30種類の材料を3つの重箱に並べていく。一種類4つとして、120個。一個2秒として、240秒。4分。出来上がった箱を重ねて包装。宛先を貼って、配送用のキャリアに置いて… 同頑張っても一つの注文に6分。これが500で3000分。10人で並列作業しても、300分。5時間。

グルーポンを使ったことがないので詳しくはわからんのですが、どうやら客は配送時間も指定できるようなので、そのあたりのロジスティクスも考えてやる必要があるわけです。

だけどね〜どうもわからんのが、「なんでこうなったの?」というそもそも論。数々の証言から推定すると、とても材料の手配をしていたとは思えんし。こんなハンパもんを配送するくらいなら大晦日を待たずに返金するとか、そのあたりのスーパーでおせちセット買ってきて値札剥がして配送するとか、なんとかできたんでないのとも思うのであります?

まさかグルーポンから送られてきた現金を年末の支払いに当ててしまったとかいうことはないだろうけど、こういう「どう考えても大騒ぎになるようなブツ」を納品してしまったというのは外食産業の家で育った息子としては極めて遺憾な事件であります。

それにしても、グルーポンを使うと「目先の現金が確保できるため、取り込み詐欺的な商売をする輩がでてくる可能性がある」とあれだけ言われていたにも関わらず、こういう事件が起きたというのは、やはり同社のシステムが抱える根本的な問題が露呈されたと言えなくもないのですが、これはグルーポンを活用する店側の問題です。まさか目先の現金確保のために「おせち半額」を歌って500人から10500円を集金したとは思いたくないですが、同様の事件が再発しないことを祈ってやみません。

こういう食品販売の場合は、事業者の生産能力やら資金面での健全性などを確認しないとグルーポンサービスを使えないようにする、などの制限をかける必要があるのではないでしょうか。

(Source: r.tabelog.com)