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【石原知事対談】「この国の行方」 日本で暮らす外国人の疑問に答える (2/4ページ)
このニュースのトピックス:東京都政
知事「英語はとても良い言葉だと思います。あんないい加減な文法はありません(笑)。変な英語でも、英語の形で話していると英語をしゃべる人は一生懸命聞きます。他の外国語はロシア語なんて単語一つとってもすごく長く難しい。英語はそういう点で誰でも勝手にしゃべれる。良い言葉だと思います」
柳「日本の義務教育は中国の教育制度と違って留年がなくエスカレーター式で上がっていく。そのまま学年が上がり、子供が勉強をする気持ちが減っているのではありませんか」
知事「それは日本人の悪いところで横並びっていいます。みんなと同じだと安心するけど、一人だけ進んでいくとやきもち焼かれたり、足引っぱっられたりするのです。だから小学校で50メートル、100メートル走る競争でも最後はみんなで止まってゴールインするようなことがあります。そんなばかな体育ってありますか」
−−最近の日本の若者をどう思いますか
金「若い女の子が歌っていたときに日本語かな韓国語かなと思ってみたら、台湾だった。形とか感性とかはほぼ一緒で、フィーリングもボーダーレス。国というボーダーよりもジェネレーションギャップが逆に大きくなりつつある」
知事「それはありますね。私も小説家ですが、自分が世の中に出たときの小説と今の小説は全然違ってます。例えば、村上春樹君の書く物はわからない。やっぱり今の時代あれがうけるのは世界全体が非常に悪い意味でペシミシティック(悲観的)になっています。意欲がわいてこないような世の中になりましたが、日本をよくわかっている外国の人として、日本人のどこが物足りませんか」