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桑田、完全復活！歌声そのまま！らしさ爆発 (2/2ページ)
待ちに待った瞬間だ。サザンでデビューしてから３０年以上にわたってレコーディングで使用し、ゆかりの深い東京・青山ビクタースタジオから、羽織はかま姿の桑田が生中継で登場した。
「あーどうも。こういう場ですから、カチンカチンにして参りました」。ほおは少しやせて見えるが、得意の下ネタを織り交ぜた桑田節は健在だ。紅組司会の松下奈緒（２５）から「全国の皆さんにメッセージを」と求められ、「全国放送なんですか、これ？」とボケてみせた。
公の場に姿を見せるのは、７月４日に行われた妻、原由子（５４）のソロ公演以来。完成したばかりのアルバム収録曲「それ行けベイビー！！」、食道がん手術後の昨年８月２５日に発売した最新シングル「本当は怖い愛とロマンス」を初披露した。
「命をありがとネ」など完全復活を連想させる歌詞が入った「−ベイビー！！」を神妙な表情で歌うと、「−ロマンス」は紅白の幕の前で金色の扇子を手に熱唱。トラとウサギの着ぐるみがもちをつく中、桑田は２人のバニーガールに抱きつき、扇子でお尻をたたくなど“イタズラ”するパフォーマンス付きだ。
昨年７月２８日に初期の食道がんを患っていることを公表し、同８月２日に手術を受けた。以来、わずか５カ間で驚異的な回復を遂げた。紅白終了後、ＮＨＫで「ゆく年くる年」が放送されていた元日の午前０時には、自身の公式サイトで新作アルバムの詳細を発表。ソロでは９年ぶりとなる同作のタイトルは「ＭＵＳＩＣＭＡＮ」だ。この日に歌った２曲を含む全１７曲を収録し、２月２３日に発売される。また、全国７都市での先行試聴会の開催も決まった。
「ふとした病になりまして、大変ご心配おかけしました。かえって、皆さんの熱いご声援のおかげで、素晴らしい年になったんじゃないかな。来年は新たに飛躍できたらなと思います」。きょう元日にはＴＯＫＹＯ ＦＭのレギュラー番組「桑田佳祐のやさしい夜遊び」（土曜後１１・０）に生出演。人生最大の危機を乗り越え、年をまたいで怪気炎を上げる。