【面白写真館】2010年夏、京都・福知山市動物園で、子ザルがイノシシの赤ちゃんの背に乗って走り回る姿が話題を呼んだ。この〝仲良しコンビ〟年内で見納めになるという。(ペン&カメラ・西村庸平)
来園者を喜ばせている「みわちゃん」(ニホンザル・オス)と「ウリ坊」(イノシシ・オス)の仲良しコンビ。みわちゃんは最近、しがみつくだけではなく背中から大ジャンプしたり(写真①)
背中を脚立代わりに景色を眺めたり(写真②)とレパートリーも増えた。
疲れたら後ろ向きに抱きついたまま居眠りも(写真③)。
あまり夢中になって周りの様子を見忘れ、ヤギにお尻をペロンとなめられ、びっくりした表情を見せたり(写真④)と、なんとも愛らしい。
二本松俊邦園長(56)は「前は怖いものがなかったみわちゃんですが、アライグマのおりには近寄りませんね。警戒心ということを覚えて成長したということでしょう」と話す。
一方のウリ坊は子供の毛が生え変わり少し大人になったようだ。「1歳になる来春にはみわちゃんも親離れする習性もあるし、それ以上にウリ坊の成長が早く、猛進してお客さんにけがをさせる恐れもあるので“2人の仲”は年内くらいで見納めかもしれませんね」(二本松園長)
このほほ笑ましいツーショットが見られる時間があとわずかとは残念だ。
【出会い】今年6月、福知山市三和(みわ)町の山中で母ザルと死に別れた子ザルを近所の人が見つけ同園が保護し、三和町にちなんで「みわ」と名付けた。同じく6月に山中で親とはぐれたウリ坊も同園に保護された。
みわちゃんは親が恋しいのか連日、夜泣きがやまず、見かねた職員がウリ坊をそばに連れてきたところ大喜び。母親に寄り添うように抱きついた。ウリ坊はというと少々迷惑そうだったが、そのうち心が通じ合ったのか寝床では添い寝する姿も。「肉親のぬくもりをお互いが求め合っているんでしょうね」と二本松園長。
【ケガで別離。そして再会】10月8日、園内を散歩中だったみわちゃんがアライグマ舎に近づいた際、アライグマに襲われて手足を19針縫うケガを負った。療養している間は別々に生活し、傷が癒えた18日に仲良しコンビが復活。
10日ぶりにウリ坊と再会したみわちゃんは最初、少し用心している様子だったが、すぐに背中に飛び乗り負傷前と変わらぬ仲むつまじい姿で園内を駆け回った。二本松園長は「ウリ坊の背中に乗るか心配だったが、仲の良さは相変わらず」とほっとした様子で話した。
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