布美枝（松下奈緒）と茂（向井理）を、雄玄社の豊川（眞島秀和）がふたたび訪れる。豊川は、ジャンルは問わないのでテレビよりも面白い漫画を「別冊少年ランド」に描いてほしいと茂に依頼する。茂はテレビを買い、一日中テレビの前に座り込んで番組を見続け、テレビの中に自由に入り込んでは欲しいものを何でも持ち出せる少年を主人公にした「テレビくん」の着想を得る。布美枝は茂の助けになろうとして、テレビに関する雑誌の切り抜き記事を集める。苦心の末に「テレビくん」が完成。豊川はその出来栄えを絶賛すると、つづけて茂に「週刊少年ランド」への短編の連作を依頼する。茂は「墓場鬼太郎」を描きたいと告げ、豊川もそれに賛同する。しかし、「墓場の鬼太郎」の読者からの人気投票は最下位で、編集部内では打ち切りの議論も出る始末。豊川だけが、これまでの常識にとらわれない漫画こそが他誌に勝つために必要だと力説して譲らなかった。やがて編集部に「墓場の鬼太郎」を支持する投書が少しずつ来るようになり、「鬼太郎」の本格的な連載の開始が決定。時を同じくして、「テレビくん」の雄玄社マンガ賞受賞の知らせが茂のもとに届く。