病気から復帰した深沢（村上弘明）は新雑誌「ゼタ」を創刊し、茂（向井理）に作品を依頼する。浦木（杉浦太陽）から美智子（松坂慶子）の夫・政志（光石研）の転職のうわさ話を聞いた布美枝（松坂慶子）は、経営が思わしくない「こみち書房」の先行きを心配し、オリンピックブームにあやかって貸本をたくさん借りた子供に手作りの紙製メダルを景品としてプレゼントする企画を提案する。メダルは子供たちの人気となり、「こみち書房」には客のにぎわいが戻るが、貸本漫画を悪書と断定する市民団体が「こみち書房」にやってきて、小学生が貸本屋に出入りすることは禁止となったと告げる。店内は騒然とし、外から戻ってきた政志は団体の男ともみ合いになって、警官が店に来る騒ぎになってしまう。騒動以来、「こみち書房」を訪れる客の数は日に日に減り、さらに追い詰められることに。布美枝と茂は政志からシベリアの収容所でのつらい体験と、帰国後に子供の死を知ってから前向きに生きる意欲を失ってしまったことを打ち明けられる。美智子が家を出たまま居場所がわからなくなり、布美枝と政志と美智子を探しに出る。美智子を見つけた政志は･･･。