布美枝（松下奈緒）は「こみち書房」の常連客である太一（鈴木裕樹）の失恋の現場に居合わせてしまった。美智子（松坂慶子）は彼のことを心配するが、太一は美智子の優しい言葉を素直に受け止めない。茂（向井理）は深沢（村上弘明）の後押しで精力的に漫画を描き、店に姿をあらわさなくなった太一のことを気にかける素振りもなかった。美智子は、太一が茂のことを尊敬していることから、茂が店に来てくれれば太一もまた店に来るのではと期待する。安来から布美枝の父・源兵衛（大杉漣）が仕事で上京し、予告もなく布美枝の家にやってくる。夫婦の貧乏ぶりに驚いた源兵衛は、茂の考えを後日きちんと聞かせてもらうと言い残し、去っていく。美智子が太一に元気になってもらいたい気持ちから、茂が週末に店に来るとウソをついてしまったことをきっかけに、戌井（梶原善）が同じ日に店で茂と読者の交流の集いを催そうと言い出す。茂の漫画の宣伝にもなり、太一をそこへ呼び出すこともでき、さらに源兵衛にたいして茂の活躍ぶりを印象づけることもできて、一石三鳥だというのだ。当日、ひとが思うように集まらず困った美智子たちは、一計を案じる。そこに源兵衛があらわれ、太一も姿を見せるが･･･。