(cache) 連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」

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最終週「ありがとう」

9月20日(月)〜9月25日(土)/第151回〜第156回

昭和60年10月。父・源兵衛(大杉漣)が脳こうそくで倒れたという知らせが届き、布美枝(松下奈緒)はひとり安来へと見舞いに向かう。実家では床で眠る源兵衛に、ミヤコ(古手川祐子)や兄嫁・邦子(桂亜沙美)らが心配そうにつきそっていた。源兵衛は自分が倒れたことを東京の布美枝に知らせようとはせず、源兵衛の容体が落ち着くのを待って、家族が布美枝に連絡をしたということだった。

父の見舞いで帰省した布美枝は、何年かぶりに幼なじみのチヨ子(平岩紙)と会い、それぞれの近況を語り合う。今では遠く離れてはいても、故郷の人たちが自分や家族のことを気遣ってくれていることを感じる布美枝は、その胸にあたたかいものがこみ上げる思いだった。兄嫁の邦子がかいがいしく家事をこなしてくれているその姿に、布美枝はありがたみを感じていた。調布に帰ってきた布美枝は茂(向井理)に、源兵衛がまた一緒に碁を打つこと楽しみにしていたと報告するが、布美枝も茂もこの次はないかもしれないと心のどこかで覚悟していた。調布の村井家を、ひさしぶりに雄玄社の編集者・北村(加治将樹)がたずねてくる。

数年間、文芸誌の編集部に在籍していた北村はひさしぶりに漫画の現場に復帰することになり、雑誌「週刊少年ランド」に新しく鬼太郎の連載をお願いしたいと茂に言う。月刊誌への連載とあわせるとかなりの負担となることから、新しい有能なアシスタントを雇う必要性があると考えた茂たちだった。北村がもたらした情報はそれだけでなく、なんとアシスタントの菅井(柄本佑)が新人漫画賞の審査員特別賞に選ばれたと言うのだ。みんな祝福ムードで菅井を送り出そうとするが、当の本人は独立する気がなく、これからも水木プロでアシスタントを続けたいと言う。

数多くの人たちのおかげで今日までなんとかやってこられたことをあらためて痛感した布美枝と茂は、水木プロダクション設立20周年を記念する謝恩パーティーをひらくことを決め、その準備にとりかかる。盛大な会とするため、招待客のリストアップ、引き出物選び、料理の手配など、家族あげての大仕事がはじまる。そしていよいよ、パーティーの当日、布美枝はミヤコが嫁入り道具に持たせてくれた青海波の着物と、祖母・登志(野際陽子)から譲り受けた珊瑚(さんご)玉のかんざしで着飾るのだった。会場には、今まで茂や布美枝を支えてくれた面々が集い盛大なパーティーとなった。

水木プロダクション設立20周年記念の謝恩パーティーを無事に終えて、布美枝、茂、藍子(青谷優衣)、喜子(荒井萌)は家へと帰ってくる。盛況だったパーティーの余韻が残るなかで、一家はあらためて家族のきずなの尊さを感じるのだった。パーティーの翌日、調布の住人たちをはじめとするさまざまな人びとが村井家を訪れ、それぞれに水木プロ20周年を祝う。

昭和61年9月末。秋風が吹き始めたころ、安来から源兵衛に関する知らせが届く。布美枝、茂、藍子、喜子の四人は一家そろって安来へとむかう。飯田家の親族たちは勢ぞろいをし、昔のことを懐かしみながら、穏やかな時間をすごすのだった。そして故郷のいなか道で、布美枝と茂のふたりは・・・。

声:おーい
茂:あれ?
(森の中に、鬼太郎、目玉オヤジ、ねずみ男、一反木綿、ぬりかべたちなどが立っている。)
布美枝・茂:あ・・・
(鬼太郎たちが2人を見ている。)
茂:なんだ・・・みんな、おったのか
布美枝:ずっと、一緒だったんですね・・・
(悪魔くん、メフィスト、河童の三平たちなどもいる。)
(布美枝と茂、2人たたずんで、彼らを見ている。)
布美枝:・・・
茂:さて、行くか
布美枝:はい
茂:まだまだ、これからだ
布美枝:はい
(布美枝と茂、並んで森の道を歩いていく。)