古木はデビュー戦飾れず「悔しい気持ち強い」=Dynamite!! 試合後コメント

　年末恒例の格闘技ビッグイベント「Ｄｙｎａｍｉｔｅ!! 〜勇気のチカラ ２０１０〜」が３１日にさいたまスーパーアリーナで開催され、第２試合ではこの日がデビュー戦となる元プロ野球選手の古木克明がアンディ・オロゴンと対戦した。

　古木は第２Ｒにアームロックと三角締めでオロゴンを攻め立てる攻勢を見せたものの、一本を取るにはいたらず。逆に第１Ｒ、第３Ｒにクリーンヒットを当てて古木をふらつかせたオロゴンが３−０の判定で勝利し、古木はデビュー戦を飾ることができなかった。

　試合後、古木は「楽しかった。デビュー戦とはいえ、負けるのは悔しい」と感想を述べたが、今後については「１月はゆっくり休ませてもらって、それから考えたい」と、次戦に向けての態度は保留した。

　以下は古木の試合後コメント。

■古木克明「悔しい気持ちの方が強い」

――試合を終えた感想をお願いします

　楽しかったです。あと、やっぱりデビュー戦とはいえ、負けるのは悔しいですね。

――野球の試合では絶対にもらわないきずを受けましたが

　そうですね。これだけで終わって良かったと思います。

――前に出るという戦術を選択した理由と、Ａ・オロゴンのパンチの軌道が見えていたのか教えてださい

　アンディの右の軌道は、見えていなかった。自分がふいに前に出てしまって、そこが反省点だと思います。前に出ていたというか、出方が悪かったですね。試合中は何度も心が折れそうになりましたけど、Dynamite!!のリングに立てて、応援に来てくれた方々やスマッシュのメンバーに見せたかったというのもありました。みんなが僕の背中を押してくれたから、あそこまで頑張れたと思います。

――鮮明に覚えている場面は？

　ほとんど鮮明に覚えています。お客さんの声も聞こえていました。殴られたのも攻めに行ったのも全部、覚えています。自分がやってきたことを、もっと出したかったです。自分が１年間やってきたことをもう少し出したかったです。

――この試合で収穫はありますか？

　収穫はすべてです。まだまだ足りなかったところがたくさんあったし、総合のトップ選手だったら腕を取りに行ったときに極められているだろうし。

――左目のきずはいかがですか？

　縫いました。何針か分かりませんけど、上２箇所と下２箇所と鼻。鼻が切れてしまって。

――今後の活動については？

　足りないところ、経験しなければいけないところもたくさんあるんですけど、それも踏まえて１月はゆっくり休ませてもらって、それから考えたいと思います。今までちょっとデビュー戦のためにやってきたので。

――試合後はリングサイドで応援していた宮崎あおいさんの夫でタレントの高岡蒼甫さんから声をかけられていましたが

「良かったよ」と言ってくれました。蒼甫にはずっと、試合前の不安な気持ちもあって、その背中を押してもらっていたので、試合が終わって言ってもらえてうれしかったです。

――格闘家としてやっていく自信はつきましたか？

　どうですかね、ファンの皆さまの目線にはどのように映ったのか。どういう声援を送っていただけるのか分からないですけど、「お前やめた方がいいよ」と言われたら考えたいと思います。

――今日の成績は何打数何安打くらいでしょうか？

　野球と格闘技は違いますから、数字で言うのは難しいですね。野球で３割はすごいですけど、格闘技で３割じゃだめですからね。

――コーチを務めた小路晃さんからは何か言われましたか？

　小路さんからも「良かった」と言ってくれたんですけど、実際は負けたんでね、悔しい気持ちの方が強いですね。やっぱり勝たないといけないですね。

――入場時にはＴＡＪＩＲＩ選手と同じ曲を使っていましたが

　僕は曲も人任せで、考えていなくて、ＷＷＥで活躍したＴＡＪＩＲＩさんの曲を僕なんかが使わせてもらって本当にうれしかったです。

【関連記事】
・ 12.31「Dynamite!! 〜勇気のチカラ2010〜」大会詳報
・ 「必ず一発打ちたい」古木、格闘技でもホームラン予告!(10.12.25)
・ 元プロ野球選手の古木がDynamite!!参戦　Ａ・オロゴンと激突（10.12.21）
・ 元オリックス古木が総合格闘家デビューを目指す（09.12.8）