船舶修繕の向島ドック(尾道市)は、電気推進貨物船「はいぱーえこ」(498トン)を就航させ、船主として内航海運業に参入した。海運業と修繕の両事業を手掛け、収益力を高める。
船は全長約77メートル、深さ約7メートル、最大速力11・5ノット。中国・青島の造船所に発注して建造した。積載量は同クラスの貨物船では最大級の1800トン。総工費は約6億円。
船尾部分を水の抵抗を減らす形にするなどし、同規格のディーゼル船に比べ燃費、二酸化炭素(CO2)排出量とも5%削減した。JFEスチールの製品を積む鋼材運搬船として就航した。
向島ドックは今後、電気推進貨物船を複数所有し、内航海運業の展開を本格化させる考え。運航と船員管理は周南市の運航管理会社が担当する。
【写真説明】向島ドックが就航させた電気推進貨物船「はいぱーえこ」
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