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弾道ミサイル防衛の日米共同開発頓挫 輸出の見解に相違(2/2ページ)

2010年12月31日3時1分

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 今回の交渉で大きなネックとなったのが、この日本側の事前同意。米側はそれを前提として事業を進めることに難色を示したという。具体的な分担分野など他の不一致も重なり交渉が進まず、契約にもこぎつけられなかった。

 米国は昨年9月、BMDシステムの欧州配備を発表、将来は日米が共同開発する新型ミサイルの実戦配備を見越し計画を進めている。関連のBMDOARについても、欧州などへの売却を見込んで関係国に打診を始めており、「日本の同意条項など煩雑な手続きに縛られたくなかったのではないか」(同省幹部)という。米側は今後、自前で開発を進めることになる。

 同省のBMD担当の技術幹部は「交渉内容は明らかにできないが、頓挫した要因はいくつかある。結果としてツメが甘かったと言わざるをえない」と話している。

 BMDシステムの日米技術協力では、BMDOARに先行する形で、05年に海上発射方式の能力向上型迎撃ミサイル(SM3ブロック2A)の共同開発で合意。15年度の完成に向け現在、試作品作りが進められている。(編集委員・谷田邦一)

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