ジャーナリスト誘拐が急増 10年、国境なき記者団【パリ共同】国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」(RSF、本部パリ)は30日、2010年の年次報告を発表した。今年武装集団などに殺害されたジャーナリストの数は57人と昨年(76人)より減ったが、誘拐されたジャーナリストが51人に急増した。 RSFによると、誘拐されたジャーナリストは08年が29人、09年が33人。RSFは「誘拐は身代金の奪取や政府への要求、宣伝などが目的で、ジャーナリストは交渉を有利に進めるための『材料』になりつつある」と分析した。 ジャーナリストの殺害は計25カ国で起きた。最も人数が多かったのはパキスタンやタイなどのアジア地域で、今年4月にバンコクで反政府デモを取材中に撃たれて死亡したロイター通信の日本人カメラマン、村本博之さん=当時(43)=を含め20人が死亡した。 【共同通信】
|