千葉県は幕張新都心(千葉市)の北西部の8区画で募集していた進出事業者にイオンを選定した。敷地面積の合計は約18ヘクタールと、県が同地域で売り出した土地としては有数の広さ。2013年3月をめどに総合スーパーをはじめとした複合商業施設が開業する予定。周辺は駅から遠いこともあり、空き地が目立つだけに、地域活性化の弾みにとの期待も高い。
この場所は幕張新都心の豊砂地区。開発の主体である県企業庁が9月末に約3年半ぶりに分譲を再開した。企業から事業内容の提案を受けて選定するプロポーザル(事業選定方式)で参加企業を募集。三井不動産なども応募していた。
イオンは約18ヘクタールのうち約7ヘクタールを購入し、スポーツ施設や温浴施設などを開設する予定。残り約11ヘクタールを20年の定期借地として借り、総合スーパー、物産館、商業専門店、映画館や駐車場を整備する。
同新都心やこの施設を回遊するハイブリッドバスの運行なども計画する。イオンは新都心に本社を構えるほか、総合スーパーも開設している。事業拠点を集中させることで集客にも相乗効果が見込めると判断したようだ。
今後土地の鑑定評価を経て最終的な価格を詰めるが、県は参考価格として、20年の定期借地の5区画については年間借地料は計3億円、分譲する3区画の売却価格は計約55億円を提示した。
現状、豊砂地区の商業施設は会員制卸・小売店の「コストコ」があるのみで、ほとんどが空き地の状態だ。県企業庁は「街づくりに弾みがつく」と評価する。
ちばぎん総合研究所の井上立雄経済調査部長は「にぎわい創出が期待できる」とする一方、幕張新都心に大型商業施設が集中することで、「千葉市の中心市街地の空洞化が進む可能性もある」と指摘する。
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