CAPTCHAとアクセシビリティ

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CAPTCHAの例

コンピュータによる不正なアカウント取得などを防ぐ目的で開発された技術として「CAPTCHA」というものがあります。グニャグニャしたアルファベットや数字が表示され、表示されている文字を入力してください・・・といわれるものです。

先月末に、セキュリティ的な視点からCAPTCHAに関する記事がいくつかアップされていました。

セキュリティ的なことはちょっとよくわからないのですが、単純に「画像を見て文字を入力させる」という動作は、アクセシビリティ的に問題があるとされています。
そこで、代替手段として音声読み上げによるAudio CAPTCHAというものがあります。

いままさにCSUN2008が開催中ですが、2007年のCSUNにおいて、GoogleによるAudio CAPTCHAの改良の取組みが紹介されたそうです。この様子はW2C第1回セミナーにおいても紹介されていました。

Googleでは2006年4月にAudio CAPTCHAを公開しています。単純にCAPTCHAの文字を読み上げるのではなく、おそらくセキュリティ的な観点からノイズ音とともに読み上げられます。
当初はホワイトノイズ(「ザーッ」という雑音)を採用していましたが、聞き取りにくかったため人間の会話の音声をノイズとして採用しています。会話の言語も英語を採用したり、他国語を採用したりと試行錯誤をしたそうです。

また、音声ブラウザやスクリーンリーダーと音声がバッティングする可能性もあるので、「ピーッ」というビープ音を入れ、Audio CAPTCHAが始まることを予告しています。

実際のAudio CAPTCHAの音声は「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第1回 前編にて聞くことが出来ます。
4分40秒頃にtwitter・アカウント作成ページでの、6分26秒頃にGoogle・アカウント作成ページでのAudio CAPTCHAの音声を聴くことが出来ます。

twitterでのCAPTCHA

Audio CAPTCHAでも画像でのCAPTCHAと同等のセキュリティレベルを求められますし、スクリーンリーダー等との兼ね合いも求められます。
Audio CAPTCHAはまだまだ発展途中だと思いますが、高いセキュリティレベルで、よりアクセシブルなAudio CAPTCHAが登場することを期待しています。

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