“持ってる男”が大役続投!? ドラフト会議で斎藤佑樹投手(22)=早大=の交渉権を引き当てた日本ハム・藤井純一球団社長(61)が、来秋の同会議でもくじを引く可能性があることが30日、分かった。同社長は来年3月で退任予定だが、あの斎藤も「持ってますね」と認める強運はチームの宝。相談役などで球団に残って欲しいという声が上がっている。
来年のドラフトも“持ってる男”に託せるかもしれない。2011年も最速157キロ右腕の東海大・菅野智之、東洋大の左腕・藤岡貴裕、明大の右腕・野村祐輔ら逸材が豊富。1位指名の競合は必至だ。
だが、今秋のドラフトでヤクルト、ロッテ、ソフトバンクとの競合の末に斎藤を引き当てた藤井球団社長は、来年3月で退任する。2007年にも、中田を4球団競合から見事引き当てた強運社長の退団は、球団にとって大きな損失だ。
そこで、相談役などで残ってもらう案が急浮上。球団の肩書があれば、ドラフトに参加できるのだ。山田正雄GMは「可能性は十分あると思います。(藤井社長は)実績のある人ですから。来年の目玉選手は3人ぐらい。藤井さんにクジを引いてもらって、仮に外しても納得できる」と、“黄金の右腕”に信頼を寄せている。
2度あることは3度ある。斎藤を引き当てた瞬間の雄姿がグッズ化され、しかも完売するほどの名物社長。来年も劇的なドラマを生んでくれるのか、注目だ。(吉村大佑)