伊藤塾

法科大学院・司法試験・米国弁護士(LL.M.)公務員試験
司法書士・行政書士・宅建の資格の伊藤塾

  株式会社 法学館
* 基礎マスターをきっちりおさえることが法科大学院合格への近道
冨田 啓輔 さん
慶應義塾大学法学部法律学科4年在学中

■適性試験
大学入試センター:68点/日弁連法務研究財団:163点

■伊藤塾受講講座
【入門講座】本科生
【中上級講座】答案スタイル完成講義、論文直前答練、全国公開論文答練(現:ハイレベル論文答練)、パーソナルステートメント実践講座、適性試験対策講座
* はじめに
 私が法曹を目指そうと思ったのは、法律のプロとなり法律を矛とし盾として、人のために自分の信念に基づいた社会貢献がしたいという想いからでした。そして、数ある受験指導校の中で、私が志を実現する最良の場として伊藤塾を選んだ理由は体験受講した際の歯切れのよい塾長の講義とわかりやすく信頼できる伊藤塾のテキストでした。こうして、私は大学2年の秋に伊藤塾に入塾し、伊藤塾のわかりやすい講義と手厚いフォローによって今秋第一志望の法科大学院に合格することができました。
* 私がとった勉強法
(1)適性試験対策について
 私は正直なところ、適性試験が大の苦手でした。法律科目の勉強に追われ適性試験対策をおろそかにしてしまったのも、その苦手に拍車をかけてしまいました。そのため助言できる立場にはないのですが、失敗した者として言えることは、伊藤塾の適性試験対策講座をサボることなくスケジュールとおりに受講し、苦手な方はほんの短時間でも時間を確保して毎日もしくは定期的に問題を解くことが肝要であると思います。また、伊藤塾の適性模試は本番に近い緊張感の中、時間配分や問題の解答順序を訓練できるので非常に効果的であると思います。そして、たとえ試験でよいスコアがとれなかったとしても、入試が終わるチャイムまでは絶対にあきらめないことです!
 
(2)法律科目対策について
 私は短期合格者の「基礎マスターこそすべて」という言葉に従い、応用マスターの受講後は基礎マスターのテキストを何度もまわすことで基本知識を修得することに努めました。そして、基礎マスターテキストをまわすのにあわせて、該当する応用マスターテキストの問題を復習し、基本知識をどう論文に活かせばいいのかを答案構成を繰り返し行うことで自分の答案スタイルを身に付けることに努めました。また、下三法についてはテキストと論証パターン集を中心に勉強しました。この定石ともいえる勉強方法は、殊に法科大学院入試では有効だと思います。なぜなら、法科大学院入試では驚くほど基本的な部分についての理解が問われるからです。例えば、私が受験した慶應義塾大学の商法では、株主平等原則と株主優待制度が直接出ました。他の科目に関してもどれも基本的な部分が直接問われていると思います。そのため、当然ですが、手を広げすぎることなく基礎マスターテキストを中心に基本をきっちり押さえることが法科大学院合格への近道だと思います
 また、法科大学院入試では基本知識に加え判例知識が重要となってくると思います。この対策としては判例百選を読む他に、答練が有効だと思います。答練は重要判例をベースに作られているだけでなく、解説テキストには関係する判例がたくさん載っています。この判例の知識の蓄積が大きな力になると思います。このため論証の訓練だけでなく判例知識をも修得できる答練は非常に大事です。基礎マスター応用マスター答練だけでなく、なるべく多くの答練講座を受講し、解説テキストの判例を熟読することが有効だと思います。
 以上の勉強方法は特異なものではなく、塾長や呉講師をはじめとする講師の方々が講義の中で繰り替えし言っていることを忠実に実践したにすぎません。しかし、矛盾するようですがこの当然のことを当然のことを行うことは意外に難しいものでもあると思います。私も時として自己満足型の独善的な勉強に陥ることがありました。しかし、そうなってしまったときでも講義中の塾長や呉講師の指示を実践するうちに軌道修正を図ることができました。講師の指示を忠実に素直に実践することは合格に必要不可欠であり、最良の勉強方法であると思います

(3)ステートメント講座について
 私はステートメント対策としてパーソナルステートメント実践講座を受講しました。ここでステートメントの書き方や高評価を得る方法を学ぶことで、少ない経験に関わらず苦労することなくステートメントを完成させることができました。また、この講座ではステートメントの添削があり、添削のアドバイスや指摘に従って手直しをすることで、自信をもってステートメントを提出することができました
* 自宅での学習と伊藤塾の個別フォロー
 この点については、ストリーミングフォローがとても役に立ちました。講義で聴き逃したり、理解できなかった部分を自宅で聴き直すことができるだけでなく、講義から長期間経ち忘れてしまったところを2倍速で聴き直すことができる点はとても有効でした
* 直前期と試験当日について
 私は適性試験がよくなかったことで適性試験終了時に意気消沈してしまいました。しかし、適性試験後の塾長のオープンスクールを受講して消沈した気持ちは吹き飛び、逆に「適性試験が悪かった分、法律科目で巻き返そう」という気持ちになり、その後試験まで突っ走ることができました。オープンスクールは絶対に受けるべきです!
 そして私が受験した慶應義塾大学の入試では、時間の少なさが最大の敵だと思います。書くことが多いにも関わらず時間が少なく、その一方答案用紙は裏表あるのでついつい最初に1,2科目でついつい詳しく書いてしまうと、最後の科目で必要最小限のことを書く時間すらなくなってしまいます。そのため、日ごろの勉強で論証を時間にあわせて必要最小限のことを欠かすことなくコンパクトにできるよう訓練し、準備しておくことが重要だと思います。試験での時間配分はくれぐれも注意してください。
* 総論
 とにかく基本と重要判例をしっかりと身につけ、コンパクトに論証できる力を身につけるようと勉強することが「合格の決め手」になると思います。また、多くの試験がある法科大学院受験では、モチベーションの維持も大切になってきます。モチベーションが下がった時や苦しいときこそ「淡々と」勉強することが重要になってくると思います。そして、「明日の法律家講座」などを積極的に受講し、ステートメントに書いた自分の志望像を具体的に思い描き、「合格後の自分」を考えることでモチベーションをあげていくことが効果的であると思います
* 入学前の準備として
 入学までは、今までと同様に基礎を固めるとともに、環境法や倒産法など未学習の教科の予習をしようと思っています。
* 最後に
 勉強が思うように進まないとき、スコアや成績が伸びないときなど、誰しもが不安になり、諦めようか迷うことがあると思います。私もそのような思いをたくさんしました。しかし、そのたびごとに塾長をはじめ伊藤塾のスタッフの方々、受験友達K、両親、彼女などに支えられてきました。本当にありがとうございました。
これからも「淡々と」勉強です。

(2006年12月・記)


>>>インデックスページへ
 
Copyright © 伊藤塾/(株)法学館 1996-2010 All Rights Reserved.