SQL実行結果の正否ではなく発行したSQL文自体が意図どおりかでテストする

これは興味深かった。

はしょって言うと、

  1. junitを使った自動テストでは、前準備としてDBにデータをつっこんでおき、テスト対象クラスを実行してそこでのSQL実行結果が前準備どおりのデータとマッチするかでテストの正否を判定する、っていうのがよくある手法
  2. でもそれだと、前準備としてDBにデータをつっこむための、そのデータを準備すること自体が、意外と面倒。 （テーブル間に外部キーが張り巡らされてたりするとガチでめんどい）
  3. なら、「発行されたSQL文自体が正しいかどうか」でAssertすればいいじゃない。

みたいな。

筆者も前に似たようなことで悩んだ。発行したSQL文自体をデバッグログとして出したくなったのだが、いくらやっても「select a,b,c from foo where bar = ? 」を出すのが限界だった。 ほしいのは「select a,b,c from foo where bar = 'hogehoge'」、 つまり、?（プレースホルダ）の部分にも値がつっこまれた状態でのSQL文をDBに発行する前に取りだすというのが、えらい面倒すぎて断念した覚えがある。

jdbcドライバの近辺にまでもぐりこまないと無理なはずなんだが、どうやらMockRunnerのJDBC Mockというやつはそれをやってのけているんじゃなかろうか。興味深い。

2010年12月28日 | Permalink | Comments [0] | Trackbacks [0]

デマじゃねえの？→佐々木俊尚氏が「SonyStyleで買い物しようとしたらIE6,7しかダメって言われた、ソニー死んだ」とか言ってる件

IT業界ではそこそこ著名な佐々木俊尚氏が、次のようにつぶやいたんだそうな。

Togetter - 「佐々木俊尚@sasakitoshinao氏の通告；「Sonyは死んだ」」

いまSony Readerを一応入手しておこうかと思ってネット直販のソニーストアに行ったら、WindowsのIE6.0／7.0以外では「正常に動作しないので推薦環境で読め」というふざけたエラー画面が出た。びっくり。

だいたい今のウェブ業界のアーリーアダプタ層はかなりの率でMacに移行している。しかしSony ReaderのアプリはMac非対応。でもいまSony Readerを買おうと思う人なんてアーリーアダプタしか想定できないはずで、いったいどういう消費者層を想定しているんだか。

私の中では、今日ソニーが完全に死んだ。さようなら。

SonyStyleというECサイトはそのデザイン性やシステム等において業界では昔からそこそこ定評がある。 という判断の仕方はlibrahack事件でのMDIS(三菱電機インフォメーションシステムズ）の仕事のお粗末さという一件があるのでどうなのよっていう話もあるものの、それにしても、 ありえない。そもそもIE8は既にシェア過半数を超えており、そんなブラウザで買い物ができないっていうのが事実だとすればとっくの昔にもっと大騒ぎになっているはず。

セキュリティ・推奨環境について - ソニーストアというページの内容は、メンテ不足で若干古くなってるんじゃないのってのはよくある話だとしてだ（笑）

佐々木俊尚氏が今すぐやるべきなのは、別のPCのIE8で同じお買いものをしてみること。Webサイト側の一時的なバグの可能性だってかなり大きい。 そしてエラーが出たときの環境とその手順を公開すること。 リファラーをカットするようなプロキシを通していなかったかとか。そもそも佐々木御大がご利用のブラウザの種類とバージョンすらどこにも明示されてない。それがIT業界に精通しているライターさんの書くことですか？

とにかく、この程度の情報を持って「ソニーは死んだ」とか言うのは、トヨタ車が事故ったからトヨタ死んだとか言っているのに等しく、要するに「ソニーは死んだ」って言いたかっただけちゃうんかと。

せっせとリツイートしている太鼓持ちのみなさんも少しは自分の頭で考えましょう。

そうそう、もしかして佐々木御大の普段使いのPCはMacで、SonyStyleはMac（のsafariとか）じゃお買いものできなかったということ？ もしもそういうことならまだ話はわかるけど、一般ピープル向けサイトへのアクセスの95%（←すいません間違えました実質85%前後くらいだと思われ）はいまだにInternet Explorerだという現実をお忘れなく。

追記：なるほどそういうことか

というわけで、Mac使いなのであろう佐々木の御大は、アーリーアダプターとしてFireFoxをご利用なさってはいかがでしょうか。ちなみにIEとFirefoxを足すとシェア90%前後ってところである。

2010年12月17日 | Permalink | Comments [0] | Trackbacks [0]

子供の携帯にフィルタリング設定すれば「非出会い系サイト」がらみの性犯罪から救えるらしい

記事書いてる新聞記者も、ニュース読み上げるアナウンサーも、言ってることおかしいと思わないんだろうか。

時事ドットコム：携帯電話販売店に覆面調査＝全国１５００店で実施へ－閲覧制限説明実態把握・警察庁

青少年インターネット環境整備法は、子どもが「非出会い系サイト」などで犯罪被害に遭うのを防ぐため、１８歳未満が使用する携帯電話はフィルタリングを原則として利用させることを携帯電話会社に義務付けている。しかし内閣府によると、１０～１７歳の利用率は４８．２％にとどまっている。

上の文章の「非」は要らない。法律はそんなこと言ってないから。そもそも「非出会い系サイト」っつったら時事通信のWebサイトも含まれてしまう（笑） でもこの一文字を間違えるだけでかなりの混乱につながる。

そういえば、スマートフォンがそのへんの無線LAN経由でWebサイトにアクセスしたらそれケータイじゃなくてPC扱いなのでフィルタリングもなにもあったもんじゃないんですが、どうするんでしょうか？ 法律決める国会議員とか警察とかの皆さんは取り締まりを強化すべく「Wi-Fiってナニそれ？ケータイなの？パソコンの話じゃないの？」みたいな勉強から始めるのでしょうか。道のり長そうですね、ご苦労様です。

話をもどそう。

フィルタリング：携帯店舗の説明実態、警察庁が覆面調査へ - 毎日ｊｐ(毎日新聞)

また、「非出会い系」サイトの利用をきっかけに性的犯罪などに巻き込まれた子供の９割以上が未加入だったことが今秋の警察庁の分析で判明。同庁は、子供の安全な携帯利用にはフィルタリングの普及が不可欠とみて対策を検討していた。

携帯電話会社のフィルタリングは、非出会い系サイト＝グリーとかmixiとか前略プロフとか＝をフィルタリングしない。 EMAの認定を受けているサイトは対象外だから。 そして「「非出会い系」での児童被害、半数以上が「健全」サイトで発生、フィルタリングしても被害の恐れ、ただし被害者の9割以上は利用せず」というのが現実である。 なのに「携帯屋は親にフィルタリング使えとちゃんと言え！」って、矛盾というか無意味というか。

そもそも携帯でのフィルタリングの有無なんかおかまいなしに、アホな子供はどっかのサイトでなんかやらかすんじゃなかろうかと思うのは俺だけ？

もちろん警察もわかってて広報してるんだろう。法律と、それに基づく各種のシステム＝フィルタリングとか＝を作ってしまった以上は、大人はそれを運用して仕事しているフリしなきゃならん。 役にも立たないダムを作るのと似たような感じ。

子供が性犯罪に巻き込まれていいわけがないし、アホな子供なんてほっとけとは言わないし、大人も子供もアホのままでいていいわけもない。

しかしそれにしても、モノやサービスを作った大人、それを使わせる大人、取り締まる大人、広報する大人、なにもかもが行き当たりばったり過ぎて食い違っている。

なにより、子供を守るフリをする大人はたくさんいるようだが、 子供を教育しようとする大人はとんと見かけない。

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2010年12月14日 | Permalink | Comments [0] | Trackbacks [0]

海老蔵が口コミで評判の生活はお客様を最優先するホームページの優位性

海老蔵としては日本のスモールビジネスの活性化をビジョンとして掲げたく 従業員20名以下の小企業のパートナーです。 つまりＩＴ活用が遅れている小企業にとっては言わば海老蔵　おたすけ君と言ったところ。

業種別に特化したホームページ制作・運用等のサービスをパッケージングした「海老蔵パッケージ」の販売と、開設したホームページの反響向上に繋げるためのサービスを提供する「海老蔵支援」を軸に事業を展開しているそうで、 現在約46万社の企業と取引しているんだとか。 このように膨大な取引企業数、何も海老蔵　粉飾しているわけではありません。 実際に取引がある企業の方から聞いた海老蔵　噂によると、高い優位性をもって高い利益率を実現し、顧客に高品質のサービス及びサポートと高い満足を提供してくれる、とのこと。

このような評価 海老蔵　評判 海老蔵　口コミといった類の物はインターネットでも見つけることができます。

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2010年12月14日 | Permalink | Comments [0] | Trackbacks [0]

librahack事件の当事者による非常にオトナかつシンプルなコメント：「公式に、これは犯罪ではありませんでした、と発表して頂けることを願っています。」

私にとって重要なポイント（朝日新聞記事） | Librahack ： 容疑者から見た岡崎図書館事件 (2010/12/8)

（途中省略）
私個人としては、「障害発生当時はお騒がせしてすいませんでした」という気持ちがありますので、謝罪云々ということにはこだわっていません。
それよりも、これが前例となって、他の技術者の皆さんに迷惑がかかることを心配しています。今後ほかの技術者の皆さんが、同じ状況に出くわしたときに、私と同じように逮捕され、犯罪者とみなされてしまうことを心配しています。
現時点では、9月1日の公式発表「岡崎市立中央図書館のホームページへの大量アクセスによる障害について」は有効で、警察への被害届は出されたままという状態です。
図書館長と面談してお話はしましたが、公式な発表が出ていない限り、「この事件が犯罪だった」という事実は認められたまま解消しません。
公式に「これは犯罪ではありませんでした」と発表して頂けることを願っています。

もともとそういう方なのか、それとも、強烈な試練が人間を鍛えたことによって紡ぎだされるお釈迦様級にオトナなコメントと言うべきか。ただし、結論は、筆者を含め多くの人々が考えているであろうそれと同じであり、とてもシンプルだ。

さて、前にも少し書いたとおりだが、被害届の取り下げというものについてもう一度書いておこう。

検察へ送られて不起訴処分まで決定した段階での被害届の取り下げというものがどういう扱いになるのかはよくわからない。法律的にどうとかもそうだが、なにより警察や検察のメンツをつぶすことになる。ということは、ドドドド田舎の情弱な文献奉行は簡単には動くまい。ここは市長とか市議会議員といった方に期待したいところである。

とにかく、やってもらわねばならない。100%無駄に話をややこしくした責任は最後まで果たされるべきである。図書館が情弱なのは百歩譲って許せるにしても、警察が情弱なのは許されない。そんな輩のメンツなど知るか。

以下、各種リンク＆引用です。

  • librahack事件はちっとも終わってない。岡崎市立図書館は被害届を取り下げるべき。MDISはそれにとことんつきあうべき。 (2010/12/3)
  • asahi.com:岡崎図書館問題　起訴猶予の男性、謝罪要求-マイタウン愛知　(朝日新聞 名古屋版 2010/12/8)
    岡崎市立図書館のホームページで閲覧障害が起き、自作プログラムでアクセスした男性が逮捕され、起訴猶予になった問題で、同市の柴田紘一市長は７日、定例会見で「男性には気の毒な思いもあり、おわびをした」と話した。一方、男性は取材に「市から謝罪はない」とし、公式な謝罪と図書館が県警に出した被害届の取り下げを求めた。
    　市によると、男性は１０月に中央図書館を訪れ、面会した大羽良館長は知識不足や対応が業者頼みになったことをわび、男性も「お騒がせしてすみませんでした」と話したという。大羽館長は７日、「問題は双方とも理解し合っている」と市広報を通じてコメントした。
    　男性は同日、取材に「大羽館長の気持ちは聞いたが、公式な謝罪とは受け止めていない。市に都合の良い解釈で、館長の言葉で私への謝罪が済んだような受け取り方には違和感がある」とした。
    　その上で、「閲覧障害は図書館システムの問題で起きたのに、今も図書館ホームページは私のアクセスが問題だったかのように記述している。これを撤回し、今回のことが犯罪ではなかったと公式に発表してほしい」と話した。
    　この問題で、システム業者は男性に謝罪している。（連勝一郎、神田大介）
    ここでご注意！「システム業者は男性に謝罪している」のくだりですが、

    高木浩光＠自宅の日記 - 三菱電機ISは結局会見で何を伝えたかったのか 岡崎図書館事件(11), 神田記者のコラムを掲載

    氏に詫びるというのは、あくまでも「図書館ユーザのお一人としてご不便をお掛けした点をお詫び」というのであって、「対応が早ければ不快な思いをさせることはなかった」というのは、「システムがご本人の希望通りの動きをしなかった」ことに対しての「不快な思い」なんだそうな。はぁ。
    ということである。まやかしにしてもナナメ上すぎる。 MDIS（三菱電機インフォメーションシステムズ）は死ぬべき。ガチで、死ぬべき。
  • 岡崎市立図書館問題でlibrahack氏「前例となって技術者が逮捕されることを心配」 - ITmedia News (2010/12/8)
    岡崎市立図書館のシステムをめぐる問題で逮捕され起訴猶予処分になったlibrahack氏は、「前例となって技術者が同じ状況になった時に逮捕されることが心配」と、同図書館に対し公式に「犯罪ではなかったこと」を発表するよう望んでいる。
  • 高木浩光＠自宅の日記 - 岡崎市に求められているものは何か 岡崎図書館事件(12) (2010/12/7)
    詫びとかそういうこと（だけ）でなく、岡崎市には、これが犯罪ではなかったのだということを認めて、発表していただきたい。それは中川氏個人に対してではなく、すべての国民に対して必要なことではないか。そうしようにもきっかけがないのかもしれないが、それは、被害届の取り下げという方法で可能だと思う*6。このことは、私からも10月に三浦主任に電話してお願いしたが、いまだその声は届いていないようだ。

    同様の意見をお持ちの方はぜひ、実際に体を動かして岡崎市を説得してほしい。

    *6 処分後に取り下げても刑事手続き上は何ら意味を持たないのだとしても。

次号予告？！

2010年12月 9日 | Permalink | Comments [0] | Trackbacks [0]