女児自殺 損害賠償求め提訴
K10031067411_1012272203_1012272208
NHKニューストップへ
※ すべての機能を利用するには、JavaScriptを有効にしてください。

女児自殺 損害賠償求め提訴

12月27日 20時46分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

ことし10月に自殺した群馬県桐生市の小学6年生の女の子の両親が「自殺は学校でのいじめが原因だ」などとして、桐生市と群馬県に対し、あわせて3200万円余りの損害賠償を求める訴えを前橋地方裁判所に起こしました。

訴えを起こしたのは、ことし10月に自殺した桐生市の小学6年生、上村明子さん(当時12歳)の両親です。訴えによりますと、両親は、教諭らが明子さんがいじめを受けていると認識していたのに適切な対応を取らず、自殺という重大な結果を招いたなどとして、桐生市と群馬県に対し、あわせて3200万円余りの損害賠償を求めています。これまでの調査の結果、学校はいじめがあったことは認めましたが、いじめと自殺の関係については「直接結びつく原因は特定できなかった」としています。また、両親が話し合いを求めたのに対し、学校や市などは「現在、市が設置した第三者委員会で調査中」などとして応じていないということです。記者会見をした明子さんの父親は「第三者委員会はメンバーも非公開で、何を信用していいのかわからない。裁判で、学校の中でいったい何があり、明子に何が起きていたのかを知りたい。裁判所に公正中立な立場からいじめが原因で自殺したことを認めてもらいたい」と話しています。これについて、桐生市の亀山豊文市長は「訴状が届いていない段階であり、内容を確認したうえで教育委員会と協議し、対応したい」というコメントを出しました。また群馬県教育委員会の福島金夫教育長は「訴状が届いていないので、コメントを差し控えたい」いうコメントを出しました。