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　大みそかの「第６１回ＮＨＫ紅白歌合戦（後７時３０分）のリハーサルが２９日、東京・渋谷のＮＨＫホールでスタート。８月に食道がんの手術を受け、紅白が復帰舞台となるサザンオールスターズの桑田佳祐（５４）は、音楽人生を共に歩んできた都内のスタジオから生中継で出演することが分かった。また桑田は公式ホームページに、復帰を決意した心境と復帰を支えてくれたファンへの感謝の思いをつづった。

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　手術から５カ月‐。桑田が復帰のステージに選んだのは、デビュー時から３０年あまり、音楽人生を共に歩み、数々の歴史を刻んできた都内の音楽スタジオだった。

　２７日に紅白にスペシャルゲストとして出演することが発表されて以降、どういう形で登場するのかは、ベールに包まれていたが、その一端が明らかになった。サザンオールスターズの原点であり、音楽活動の拠点となるスタジオで、３０年以上にわたりサザンを、桑田を支えてくれたファンへの感謝を込めて、復帰ステージに立つ。

　７月末に食道がんを公表後、初めての“ナマ桑田”。本番ではメーン会場のＮＨＫホールにいる司会の嵐らとの掛け合いもあり、メドレーで複数曲を披露するという。歌唱前にはファンに向けたメッセージを送る予定で“桑田節”も聞くことができそうだ。

　紅白復帰に先がけ、桑田は２８日付の公式ＨＰで、歌手生活最大のピンチを乗り越え、紅白出場に至った経緯を長文のコメントとして掲載し、説明。ＮＨＫ側からは今月１０日に正式なオファーがあり、当初は「時期尚早？…う〜ん、一週間後、二週間後の体調の細やかな機微にも不安はつきまといまして」と体調面から辞退するか悩んでいたことを明かした。

　その後、体調が回復したことで「所詮私は出たがりのオッチョコチョイの性分」で「一日も早く皆様の前でハシャいでみたがる節操なしの男です」とクリスマスイブの２４日に出場を決意。「ファンの皆様には感謝以外の言葉はございません」とつづった。

　紅白の井上啓輔チーフプロデューサーは「体調面もあって（桑田の出場が）ギリギリの発表になってしまった。“桑田さんが帰ってきたぞ！！”という日本中に元気を与える舞台にしてほしい」と、ほっと一息。今年最大の目玉である桑田のド派手な復活劇で、高視聴率を目指す。