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【格闘技】

石井必殺「ロスの夜」でバンナ倒す

2010年12月29日 紙面から

打倒バンナ!必殺ダブルパンチ「ロスの夜」の水平バージョン=都内の吉田道場で

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 大みそかの「Dynamite!!」(さいたまスーパーアリーナ)でK−1の番長ジェロム・レ・バンナ(37)=フランス=と対戦する北京五輪柔道男子100キロ超級金メダリストの石井慧(24)が28日、東京都内で公開練習。“バンナ殺し”の秘密兵器「ロスの夜」を披露した。

 「オーッ!」。石井のミット打ちを見守る報道陣が息をのんだ。石井が突然、左右のパンチを上下同時に出した。続いて、水平のダブルパンチだ。

 「相手のボディーを打つと見せかけ、顔面を打つ。水平に打てば、2人同時にだって打てる。ロスのジムでアンデウソン・シウバ(UFCミドル級王者)もやっていた。あまり効かないけど、相手はビックリする。そこがミソ。ロスのジムで夜な夜な練習して磨いたパンチ。名付けて『ロスの夜』」と石井は不敵な笑みを浮かべた。

 アクション映画じゃあるまいし、2人を同時に打っても何の意味もない。冗談のような話だが、実はこれが、バンナ殺しの切り札。「ロスの夜」に殺傷力はない。しかし、相手を幻惑する効果は絶大。K−1戦士のバンナの懐に飛び込むのは容易ではない。しかし、「ロスの夜」でかく乱、すかさずタックルを仕掛けて、テークダウン。寝技に持ち込めば、石井の独壇場。これが、バンナ殺しのシナリオだ。

 昨年大みそかのデビュー戦で吉田秀彦に完敗してから1年。

 「肌が荒れている? これは、精神的な疲れ。バンナは凶暴でやるのが怖いくらい強い人。でも、アグレッシブにいく」とキッパリ。石井の運命は「ロスの夜」にかかっていると言っても過言ではない。(竹下陽二)

 

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