羽田空港:第一便が離陸 32年ぶり、国際定期便復活

2010年10月31日 0時43分 更新:10月31日 1時0分

ペンライトを振ってJALの職員らが見送る中、滑走路へ向かうJAL002便=東京都大田区の羽田空港で2010年10月30日午後11時44分、米田堅持撮影
ペンライトを振ってJALの職員らが見送る中、滑走路へ向かうJAL002便=東京都大田区の羽田空港で2010年10月30日午後11時44分、米田堅持撮影

 羽田空港(東京都大田区)で31日、成田空港開港(78年)から32年ぶりに国際定期便の本格的な運航が再開された。21日に供用を始めた国際線ターミナルを拠点に、主に昼間は中国などへのアジア便、深夜は欧米などへの遠距離便と24時間運用も本格化した。

 成田開港で羽田の国際便は移転し、中国への配慮から残された台湾の航空会社の定期便も02年には成田に移転。03年以降東アジアへの定期チャーター便はあったが、羽田発の定期便はなかった。

 一番機の米サンフランシスコ行き日本航空機は午前0時4分、離陸した。出発前には積載貨物の初荷式や、成田開港前の羽田発国際線の利用者を招いたイベントのほか、当時の制服姿の各社の客室乗務員も登場した。深夜のバンコク便に乗る東京都の会社員(45)は「家族サービスの後、ふろに入って家を出たけど十分間に合う。もっと便利になるといい」と話した。

 羽田の国際線は従来の定期チャーター便週119便が今後はすべて定期便となり、ソウル、北京のほか米西海岸やハワイ、パリなど週326便に。来年2月までには、欧米の航空会社やアジアの格安航空会社も参入し、世界11の国・地域計17都市に向け週約370便までの拡充が計画されている。【本多健】

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