「麻」という植物


 たくさん「麻」があります。

麻と名のつく作物は、約20種類ぐらいあります。
麻は、古くから「大麻」のことをいいましたが、広い意味では、大麻に類似した繊維の取れる植物や繊維のことです。

大麻 亜麻 苧麻 ジュート麻 マニラ麻 サイザル麻 ケナフ
呼名 タイマ アマ チョマ
別名 Hemp
ヘンプ
Flax
フラックス
リネン
Ramie
ラミー
からむし
Jute
ジュート
黄麻(コウマ)
Abaca
アバカ
Sisal Hemp
Kenaf
洋麻
分類 アサ科
1年草
アマ科
1年草
イラクサ科
多年草
シナノキ科
1年草
バショウ科
多年草
ヒガンバナ科
多年草
アオイ科
主な
生産国
中国
フランス
中国
フランス
中国
ブラジル
フィリピン
インド
バングラディッシュ
中国
フィリピン
エクアドル
コスタリカ
ブラジル
中国
メキシコ
インド
日本の
産地
栃木
長野
北海道 本州各地
福島
熊本、大分 なし なし なし
用途 下駄の鼻緒
蚊帳、衣料
混紡地
畳の縦糸
服、シャツ
帆布、魚網
ホース、
芯地
服、シャツ、
寝装具、
資材、魚網
芯地
麻袋、括糸
導火線、
ヘキアンクロス
カーペット
ロープ
魚網
インテリアマット
機能紙
ロープ
敷物
マニラ麻
の代用
麻袋

製紙原料


 大麻 Hemp 学名:Cannabis Sativa L

アサ科の一年草。雌雄異株の双子葉植物。
成長すると約110日間で3〜4mになり、茎の直径は、2〜3cmとなる。原産地は中央アジアと考えられ、今では世界各地に分布。
三草四木(三草:麻、紅花、藍、四木:桑、漆、茶、楮)の一つとして昔から人々の生活に利用されてきた。1948年の大麻取締法により、栽培は免許制となっている。
栽培地は栃木県が有名である。


 苧麻 Ramie 

イラクサ科の多年草。高さが1〜1.5mで本州から沖縄,アジアの東部から南部に広く分布する。古くから織物の原料とされている。よくさらした糸で織ったものが上布(じょうぶ)であり、布を織ってからさらしたものが縮(ちじみ)である。越後上布、薩摩上布、宮古上布、小千谷縮などが知られている。また福島県昭和村では「からむしの里」として地域ぐるみで取り組んでいる.からむし=苧麻の別名。


 亜麻 Flax 

アマ科の一年草。高さ0.6〜1.3mになり、夏には、青紫または白色の花が咲く。古代エジプトでは、5000年前すでに亜麻を栽培し、ミイラを巻いた布として知られている。日本には、17世紀に薬用として亜麻仁油(種から油がとれる)を得る目的で渡来したとされる。繊維をとる目的では、明治時代に北海道で栽培が奨励されていたが、現在ではほとんど栽培されていない。


topへ


▼ 協会概要 ▲ 麻と植物 ▼ 麻づくり ▲ 麻織物 ▼ 麻のお店 ▲ 麻の地名 ▼
▼ 麻の博物館 ▲ 麻の本 ▼ 麻のML ▲ 麻のリンク集 ▲ e-mail  ▼