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公明党訪中団 習近平副主席と会談

公明新聞:2010年12月16日付

習近平・国家副主席と会談する山口代表習近平・国家副主席(右)と会談する山口代表=15日 北京・人民大会堂

中国は覇権を求めず 習副主席
未来志向で協力拡大 山口代表

公明党第5次訪中団の山口那津男代表は15日午後3時30分(日本時間同4時30分)から約50分間、北京市内の人民大会堂で、中国の習近平国家副主席と会談。大局的な観点から日中関係の発展、改善をめざすことで一致した。山口代表と習副主席の会談は、ちょうど1年前の同日、ほぼ同時刻に東京で会談して以来、通算3回目。党訪中団の斉藤鉄夫幹事長代行、西田実仁広報局長、遠山清彦国際局長が同席した。

【政党間交流】

冒頭、山口代表と習副主席は、ちょうど1年ぶりの再会を共に心から喜び合った。

習副主席は山口代表が就任以来初めて訪中したことを「中国共産党を代表して心より歓迎する」と表明。

山口代表は習副主席が今年10月に中央軍事委員会副主席に就任したことを祝福。さらに長年にわたる公明党の日中友好の取り組みを力説し、「日中両国の平和と発展に貢献するため、公明党としてもさらに役割を果たしたい」と強調した。

これを受け、習副主席は、中日友好の拡大に「公明党が重要な役割を果たしてきた」と指摘。2008年の四川大地震などでの災害支援に対する公明党の取り組みに謝意を表明し、両国関係での公明党の役割について「他に取って代わることのない役割に期待している」と述べた。

【日中関係】

日中関係について習副主席は「いずれの国にとっても重要な2国間関係の一つであり、長期的良好な関係は唯一の正しい選択だ」と強調し、「長期にわたる健全かつ安定した両国関係は、アジア、世界全体の平和的繁栄に重要だ」との認識を示した。山口代表は「両国の戦略的互恵関係をこれからも発展させていくことが共通利益の拡大になる」と強調。

これに関して習副主席は、「中日両国はアジア、世界全体における影響力は増しており、両国の共通利益は意見の食い違いよりも上回る。中国は日本をパートナーとみなし、決してライバルとはみなしていない」と力説した。

【尖閣問題】


尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件について、山口代表は「結果として国民感情を損ねたことは残念だ」と指摘。その上で、中国の胡錦濤国家主席、温家宝首相が菅直人首相と相次いで会談したことなどを受け、「政府の間に波打つことはあったが、関係が改善され、さらに発展することを願っている」と述べた。

また、国民感情の改善、復元には「民間交流を再開し、新たな交流をつくることに努力したい」と述べた。

習副主席は「(衝突事件は)中日関係に深刻な害を与えるものだ」との認識を示した上で、「(両国政府間の)四つの政治文書に則り、一日も早く中日関係の転換と改善を図らなければならない」と強調した。

【北朝鮮問題】


緊迫する北朝鮮情勢に関して山口代表は、中国がこれまで6カ国協議で対話を推進してきた役割を評価。「さらに未来志向の成果が加えられるよう、両国が非核化に向かって協力関係を進めたい」と述べた。

習副主席は「国内では科学的発展を追求し、調和のとれた発展をめざす。外交では、平和・協力を求める発展をめざし、覇権を求めることはしない」と強調した。

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