北朝鮮、米韓揺さぶり継続　公安庁「回顧と展望」

　公安調査庁は１７日、２０１１年版「内外情勢の回顧と展望」を公表、韓国・延坪島への砲撃をした北朝鮮の今後の動向について「挑発行為で緊張を高めながら、対話に前向きな姿勢も示し、米韓に揺さぶりを続けていくとみられる」と分析した。

　金正日総書記の後継者に金正恩氏が選出されたことには「指導力構築に向け、実績をアピールする取り組みを進めていくとみられる」とした。

　沖縄県・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で強硬姿勢を示した中国の対日政策については「戦略的互恵関係の維持発展を掲げて関係修復に取り組むとみられる」としながらも「国内から、弱腰外交との批判を受けないよう配慮し、東シナ海の海洋権益問題では引き続き強硬姿勢で臨んでくると予想される」とした。