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【社会】名大、モンゴルで鉱物調査 レアアースなど安定調整図る2010年12月26日 朝刊
名古屋大はモンゴルの理系大学トップの「モンゴル科学技術大」などと提携し、2011年にも同国内でレアアースを含む鉱物資源の調査プロジェクトを始める方針を固めた。順調に進めば両国共同で採掘に着手する見通し。日本にとってレアアースの安定した輸入先の確保につながる可能性が高く、期待を集めそうだ。 日本はレアアースの90%強を中国に依存しているが、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で対日輸出が停滞した。今後も「外交カード」に使われる恐れがあるため、政府はベトナムと共同開発で合意するなど輸入先の多様化を模索している。 名大では、束田和弘准教授(地質学)らがモンゴル科技大と協力関係を築き、03年から地質調査を開始。09年には海外の大学として初めて、同国内で地質調査の研究機関を設置した。 モンゴルの位置する中央アジアは世界屈指の鉱物埋蔵量を誇り、未開発地域が多い。現在は主にロシアや中国系企業が採掘しているが、ヒ素や水銀を含んだ排水による環境汚染が進み、社会問題化しつつある。 こうした状況に、名大は地層分析など学究中心の調査に加え、公害防止に優れた日本の技術を生かした鉱物資源調査に乗り出すことにした。 モンゴルのエルベグドルジ大統領も11月の訪日時に、環境保全をレアアース開発の重要条件に挙げ「環境に優しい技術を持つ日本に参入してほしい」と表明していた。 名大は今後、日本政府系機関「石油天然ガス・金属鉱物資源機構」(JOGMEC)とモンゴル科技大と合同で調査を実施。最新の電子顕微鏡やエックス線分析機を使い、鉱物の分布を調べる。電気自動車のモーターや携帯電話のセンサー、カメラのレンズなどに使われるサマリウム、ネオジム、ランタンなどのレアアースが期待される。 環境保全のための水質調査や、地元で要望が高いモンゴル人技師育成も進める方針。束田准教授は「日本には公害を乗り越えてきた経験がある。そのノウハウに対するモンゴルの期待は大きい」と話している。 【レアアース】 金属元素のうち生産量が少ないレアメタル(希少金属)の一種。デジタルカメラやエコカー、携帯電話などハイテク製品の生産に不可欠な原料。中国が世界生産量の97%を占める。日本で消費されるうち90%が中国からの輸入。 PR情報
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