10年も残りわずか。島根原発の点検・交換漏れ、落石事故、鳥インフルエンザ感染など、県内でも大きな問題が相次いだ。一方、隠岐の海の新入幕や、里見香奈女流3冠の活躍などうれしい話題も。この1年を振り返る。
■1月
12日=出雲市との合併を巡り斐川町の合併推進グループが法定協設置に向けて直接請求手続きを開始。
23日=養豚場「いわみファーム」の汚水流出で、邑南町は同社が09年夏ごろから意図的に放流していたと発表。県は翌月、水質汚濁防止法に基づき改善命令を出した。
28日=大田市が4月から市立病院の救急告示病院指定を取り下げる方針を発表。市民からは再開を望む声が根強く、市は12月から告示再取得を検討している。
■2月
10日=出雲市の女流棋士、里見香奈さんが女流名人位を獲得。倉敷藤花と2冠に。
24、25日(日本時間)=バンクーバー冬季五輪ボブスレーに出雲市出身の浅津このみ選手が出場。
26日=県立大生、平岡都さんの死体遺棄事件で、警察庁は6カ月経過した事件を対象とする捜査特別報奨金制度を前倒しし、行方不明となって4カ月のこの日から適用。
■3月
1日=大相撲春場所の新番付で、隠岐の島町出身の隠岐の海が88年ぶりに県内からの新入幕を果たす。隠岐の海は6月に野球賭博への関与が発覚して十両に陥落したが、九州場所で再入幕を果たした。
12日=斐川町議会は、住民発議に基づき提案された出雲市との法定協設置議案を否決。勝部勝明町長は住民投票を実施する方針を表明。
22日=選抜高校野球大会1回戦で、2年連続2回目の出場を果たした開星は向陽(和歌山)に1-2で惜敗。試合後に「末代までの恥」などと発言した野々村直通監督は、批判を浴び辞任した。
30日=中国電力は、島根原発で計123カ所の点検・交換漏れがあったことを発表=写真(4月2日、謝罪する中国電幹部)。
■4月
15日=県立しまね海洋館アクアス(浜田市)が開館10周年。人気のシロイルカは妊娠や出産が続き、来年2月には新プールが完成する予定。
25日=斐川町で、出雲市との法定協設置の是非を問う住民投票があり、賛成票が上回る。
同=津和野町議選で投票者数と投票総数が1票合わないミスが発生。
26日=平岡都さんの死体遺棄事件で、行方不明になってから半年。島根県警はビラを配り、情報提供を呼び掛けた。
30日=島根原発の点検・交換漏れは506カ所との中間報告書を中国電が提出。
毎日新聞 2010年12月29日 地方版